私は二階のテラスでアイスコーヒーを飲みながらアメリカンビレッジ全体を眺めたり、真下にいるメンバーを眺めたりしていた。
もうみんな集まっていて、(スカイメイツのギャル4人+ブラックボトムリズム隊&MONKYでセッションをするらしい)いつでも始められる状態ながら、まったりタイムを楽しんでいるご様子であった。
あまりにもいいカンジなので、ずっとこのまま始まらないで欲しいと思うほどだった。
MONKYは、さっきのA&Wからずっとなにやら読書をしている。
今も私の真下のベンチで読みふけっているのだ。
何を読んでいるのだろうか?
覗いてみるとどうやらマンガらしい。
一度タモツくんにマンガを預けてMONKYがどこかへ行ったので「???」と思っていると、また手にマンガを持って戻ってきた。
どうやらブックマート(ビレッジ内にある古本屋さん)で続きを買ってきたらしい(笑)。
またベンチで読み始めたのでメガネを取り出して2Fから覗くと「三国志」であった。
意外である。
MONKYはよくこういう意外性で私のハートを惹きつけるのだ。
へぇー、三国志かーと思いつつ見ていると、その隣りにANTONさんが座りタバコを吸い始めた。
たまらん2ショットである。
男前2人がベンチでまったり・・・ビックリするほどカッコイイ。
なんで沖縄の人たちはビックリしないのであろうか?
私なら、うちの店のベンチでこんな男前2人がまどろんでいたら何事かと驚き、みんなに「男前がおる!!!」と言いに走ると思うのだが。
そんな2ショットにうっとりしているうちにANTONさんのタバコもずいぶん短くなっていた。
私はANTONさんが吸殻をどうするかなーとずっと気にしていたのだが、ちゃんと立ち上がり灰皿に捨てに行っていた。
さすが男前!!
そうこうしてるうちに王子さんが「ボチボチ始めよか」と2人を呼びに来て、みんなが楽器を持ってこちらに向かってきたのでビックリした。
私のいる2Fテラスがスタート位置らしい。
ちょっぴりまごついてしまった。
2Fから下に向かって2曲やって、それから演奏しながら下りていったのでついて行った。
スカイメイツとブラックボトムが入り乱れて演奏しているところを写真に撮りたかったのだが、ブラックボトムはブラックボトム、スカイメイツはスカイメイツでかたまってしまっている。
まわりこんで撮影したりして見たがたぶんそういいのは撮れてないと思う。
ますますもってジャーナリスト失格である。
曲と曲の間に「次なにやる?」とか打ち合わせているのだが、何やら専門用語を少し交わしただけで「それやろうか」と言って演奏が始まるのには関心してしまう。
私もなにか少しだけでも音楽ができる人ならよかったとつくづく思う。
ブラックボトムに出会うまでは「私もなにか楽器ができたらカッコよかったのになー」とよく思っていた。
でもブラックボトムのライヴではいつも「私もなにか楽器ができたら楽しいだろうな」と思う。
それほどブラックボトムはいつもとても楽しそうに演奏しているのだ。
もう一度テラスに上がり1曲やって終了となった。
私はそのままテラスに残り上から帰り支度をしているメンバーを見ていた。
楽器をもって搬入口の奥に消えて行ったのを見て、搬入口に移動した。
こういう、長年体に沁みついたいかにも追っかけくさい行動が自分でもちょっと嫌になる。
でも近くでお見送りしたいという欲には勝てなかった。
ほどなくメンバーの乗ったワゴン車が出てきた。
運転手はタモツくんだった。
ANTONさんとMONKYが気づいて手を振ってくれたので救われたような気がした。
「気をつけて」そう思いながら、車が完全に見えなくなるまでそこに立っていた。
朝起きてホテルのモーニングに行こうとしてふと思った。
化粧はするべきかせざるべきか。
私は普段は化粧をしない生活を送っている。
仕事のときも口紅だけである。
追っかけのときは化粧をするが、化粧をしているときはくつろげない。
だからホテルを出るぎりぎりにサッとすませたいところなのだ。
だが前回の沖縄のとき私はスッピンのまま朝食に行き、バッタリ逢ったコーくんに素顔をさらしてしまいたいへん恥ずかしい思いをしたのだ。
思えば前回はメンバーと同じホテルに泊まっていることは知っていたのに、なぜ化粧をしていかなかったのだろうか。
しかし今回はたぶんメンバーとは違うホテルである。
メンバーがどこに泊まっているかは知らないが、これだけいっぱいホテルがあるのだから合わせない限りはかぶらないであろう。
そう思いつつも化粧をしてしまった。
前回のことがそうとうこたえていたらしい。
洋食のバイキングが食べれるところと、和定食が食べれるところがあるらしい。
2泊するのだから一食ずつにしようと思い、とりあえず今日は洋に行った。
どうということはないまさにホテルのモーニングというカンジで、沖縄色は一切なかった。
ただ特筆すべきは、食後に飲んだ紅茶は絶対にほうじ茶だった。
ストレートで飲んだ私が言うのだから間違いない。
あれは絶対ほうじ茶である。
私はたぶんほうじ茶とかいてあったとしても飲んでいたのだから別にいいのだが、なぜ偽る必要があるのだろうか?
砂糖やミルクやレモンを入れた人の運命やいかに。

ホテルを出てまずは本屋に向かう。
美幸ちゃんに沖縄の出版社から出ている本を買ってきてほしいと頼まれていたのだ。
美幸ちゃんが長い間探していて見つからなかったらしいが、さすが沖縄、あっさり見つかった。
美幸ちゃんのおみやげはこれでよい。
本屋の前からバスに乗り北谷に向かった。
今日もアメリカンビレッジでショッピングである。
真っ先にRAMAYANAに行き昨日目星をつけていたものを買い漁る。
まず自分用にもう1枚Tシャツ。
それからめぐが甘くないものがいいといっていたので長Tを買った。
haruchanが好きそうなえびせんべいの素も買った。
その他いろいろこまごまと買い倒した。
他のお店でも見たり買ったり、買い物欲を思いっきり満たしたのであった。(といってもしょぼい物ばっかりだが)
その合間にも昨日の場所をちょこちょこと偵察に行っていたのだが、ついにタモツくんを発見した。
今日はブラックボトム全員ではなくブラックボトムのリズム隊とスカイメイツのセッションなのだ。
声の調子は悪いとはいえ、変な声ながらも出るようにはなっていたので、タモツくんに声をかけ、これからの予定を聞いた。
まだまだ当分はじまりそうにないとふんだ私は、喉が乾いたのでアイスコーヒーでも買おうとA&Wに入った。
入ってすぐ正面の席に王子さんとMONKYが座っていたのでビックリした。
王子さんが「おう」と手を上げたので「こんにちは」と挨拶したが、ホントにホントに驚いた。
リズム隊と聞いていたので3人だけだと思っていたらMONKYもいて、なんかやっぱりワクっとしてしまう私であった。
バスに一時間ちょい揺られ、桑江で降りた。
アメリカンビレッジの観覧車が見えたのでそこを目指して歩いた。
アメリカンビレッジには今回絶対に来ようと思っていたのだ。
たとえブラックボトムがストリートをしなかったとしても行くつもりだったので好都合であった。
中に入っているショップも全部私好みで、RAMAYANAまであったので私は食いついた。
RAMAYANAというのはアジア雑貨の店で前回来たとき私とめぐは国際通りのRAMAYANAでシャツ等買い漁ったのだ。
今回は思いがけずブラックボトムと過ごす時間がたくさんあるため、買い物に興じることができなかった私にはうれしかった。
ここには安くてかわいいTシャツがたくさんある。
あれもいいなー、これもいいなーといちいち広げて楽しんでいた。
私はタイダイTシャツが好きなのだが、好きゆえタイダイにはちょっとうるさいのだ。
でもそんな私のお眼鏡にもしっかり適うタイダイがRAMAYANAにはあるのだ。
ウキウキしながら店内をくまなく見てまわり、買う物はたいたい決まったが、Tシャツを1枚だけ買って残りは明日にする。
コズエさん情報によると明日の昼もここでやるらしいのだ。
他にもいろんなお店があって楽しいのだが、いつブラックボトムのライヴが始まるかもしれないのでちらちらと覗く程度で、すべては明日のお・た・の・し・み、ということにした。
ライヴが早く始まらないかな―と待っていると私の肩をポンとたたき通りすぎた人があった。
ANTONさんであった。
キャー!と思うぐらいうれしかったが、あいにく声も出ず、振りかえったANTONさんに怪しげな笑みを浮かべるしかできなかった。
他にはYASSYも「ひとりできたの?」と声をかけてくれた。
私が「昨日も新宿であったのに大変ですね」と声にならない声でいうと、ヘンリーバトラーを見に行った話をしてくれた。
私は実は11日の大阪公演に行きたかったのだが、8、9、10日と沖縄のために3連休を取っていたので残念ながら断念したのだ。
この3連休でもけっこう無理を言って取ったのでやむをえなかった。
そして「12月は忙しいけど、これだけライヴができるって言うのは幸せなことやし、たいへんやけど楽しいよ。」というYASSYの言葉は、こうして文字にすると、なんとなくありきたりな建前的なことに感じてしまうかもしれないが、そう言ったときのYASSYのなんとも言えないやさしい表情からは、YASSYが心からそう思っていることが察せられて、私はまた胸を熱くしたのだった。
コーくんも、一人でいる私をきづかってくれて、いろいろ話しかけてくれた。
自分の着ているTシャツを指して「このTシャツ、いいやろー。安かってん。1300円やった」と言うのでよく見るとRAMAYANAで売っていた「神様Tシャツ」であった。
「あ、これ、そこの奥の店で売ってたヤツですよね―。さっきいいなーと思ってみてたんですよ」
ひそかにコーくんっぽいなーと思っていたのでうれしかった。
そんなカンジで楽しく待ちながら、ライヴが始まったのはたしか夜10時過ぎだった。
左右から照明を当ててはいたもののメンバーが動きまくるのでけっこう顔が陰になっていたが、演奏自体は超ハッピー。
私も前のほうでノリノリで楽しんでいた。
お客さんはわりと多いものの、みんなそれなりに楽しんでる様子なものの、みななぜか遠巻きに見ている。
唯一、対岸にすごいノリノリの人がいるなーとよく見たら、それはマネージャーの建石さんであった。
みんなもっと近くで見たら、もっともっとハッピーになれますよ、と思っていたらメンバーが演奏しながらスタンドマイクを持ってじりじりと前に移動し始めた。
どんどんお客さんの方ににじり寄っていって、とうとう私はメンバーを後ろから見るようなカンジになってしまった。
でもそれでもうれしかった。
お客さんがこなかったらこっちから行くぞというその姿勢はとっても好きだ。
演奏している人はとても楽しく演奏し、そのとき手のあいているメンバーがちょっとずつ機材を運びながら前進していく姿はとてもかわいらしく、あたたかいもので心がいっぱいになった。
建石さんもメンバーにライトがよくあたるように照明を持って前に移動していた。
楽しくてうれしくてかわいくて「いいぞ―!!」ってカンジで、笑えて笑えて仕方なかった。
ライヴが終わって、メンバーが去るのを待ってみたが帰る気配がない。
私のほうはタクシーがつかまらないといけないのでまたもやメンバーに後ろを見せてしまった。
ホテルの前でタクシーを降り、おなかがぺこぺこなことに気付いた。
でももう12時を回っていたし、コンビニでいいか・・・とファミマに行った。
おでんの中にテビチがあったので嬉しくなり買った。
よく見るとコンビニとはいえ沖縄独特のものがけっこうある。
そういうものを買い集めて沖縄っぽい夕餉を楽しんだ私であった。
ホテルの部屋はツインのシングルユースで、けっこう広く、ベッドも2つある。
私は甘えんぼうなくせに、一人でいることがけっこう平気なほうなのだがこのシチュエーションはけっこうさびしかった。
絶対になんにもしないって約束するから、IGGYが泊まりに来てくれないかな―と思いながら眠りについた。
いやー、やっと逢えたなぁ。
ホッとする気持ちとワクワクする気持ちの交錯する中、メンバーの点呼をとる(無論心の中で)。
1・2・3・4・5・6・7・・・・?
1・2・3・4・5・6・7・・・・?
何度数えても7人しかいないのでけっこう慌てた。
誰が足りないのだろう、と照らし合わせてみてやっと7人であってるのだと気付いた。
私はチェッカーズ時代のくせでブラックボトムを7人で計算するくせがあった。
昔は入り待ちをしていて「よし!これで7人全員入った」と、コーくんの入りを待たずにご飯を食べに行ってしまったリして、後で気付いてずいぶん悔やんだりしたものだった。
そんな私も徐々にチェッカーズの呪縛が解け、私の中に「8人」という人数が強く定着し始めたころ、Mitchがブラックボトムを脱退したのだった。
そんなわけで、私はときどきブラックボトムの人数がわからなくなってしまうのだ。
ともあれ全員揃っているので安心していると、私に声をかける人があった。
コズエさんだった。
声が出ないので充分な挨拶ができず残念だった。
しばらくその場で演奏し、その後パレードが始まった。
今回私は望遠つきの写るんですを持ってきていた。
私はあまりライヴ写真は撮らない方だ。
というか、演奏が始まると写真どころではなくなってしまう。
ファインダー越しに見る時間が惜しいというカンジ。
でも今回は友達も誰も来てないので、ちょっと写真でも撮って、来てない人に雰囲気だけでも掴んでもらうのが来た者の務めじゃないかなと思ってカシャカシャ撮ってみた。
でもパレードが始まるともうついていくのが楽しくって、先回りして写真を撮るなんてことは全くできなかった。
ジャーナリスト失格だわ。
牧志あたりからパレットくもじまでけっこう長いパレードであった。
後をついてくる人はあまりいなかったが、露店商の人が縦笛やブルハで入ってきて、さすがに音楽が生活に密着している土地だと感心した。
縦笛の人が入ってきたとき、YASSYがすごくうれしそうに絡んでいって、とてもいいカンジで泣きたくなった。
ビルの2Fから手を振っているお姉さんの姿もチラリと視界に入ってきたりして、私の心の中は幸せとしか言いようのないカンジだった。
途中でおばあさんが、ノリにノッてる私の肩をポンと叩き「なんの宣伝?」と聞いた。
チンドン屋だと思ったらしい(笑)。
まあ、パレードの後ろで明日のライヴのフライヤを配っていたので、ライヴの宣伝といえば宣伝なのだが。
パレットくもじ前に着きパレード終了。
しばらく後にここの特設ステージでやるらしい。
メンバーがバラ行動をし始めたのでMONKYに接近し渡し物をした。
MONKYアルバム第2集である。
「お、特製のやな」と言ってくれたのでうれしかった。
沖縄で渡すと荷物になるからイヤかなぁと少し心配していたのだ。
コーくんとも「声枯れ」をテーマに少し話をした。
コーくんと話しているうちに喉の調子も少しだけよくなってきて一語一語区切って言えばなんとか聴き取ってもらえるぐらいになった。
調子に乗った私はIGGYのところに行った。
渡し物(手紙と宝くじ)をして、絞り出すような声で、今夜と明日のスケジュールを訊ねてみた。
・・・・・・・・・。
やっぱりなんかそっけないカンジ。
ベッコベコに凹みつつも、「でもちょこっとでも話せてよかった」とひそかに喜んでいる自分が悲しい。
あー、イヤだイヤだと、心の中でテレサテンの別れの予感を歌ったりした。
「大丈夫。何も言わなくてもわかってるよ。そういうシャイなところがIGGYの持ち味なんだもんね。そっけなくされても、わかってるから大丈夫」と、いつもそういう気持ちでいる私だが、言ってもらわないとわからないときもある。
それでもステージが始まって、ステージ上のIGGYの笑顔を見ると「参りました」という気持ちになる。
私が勝手に好きになって勝手につきまとっているのにガタガタ言ってすみませんでしたと思ってしまうのだ。
パレットくもじのステージが終わり、北谷へ移動。
何しろ私はバスで行かなくてはいけないので、メンバーより先にパレットを後にした。
わたしはメンバーに後ろを見せることはめったにないので、かなり後ろ髪をひかれた。
パレットから少し戻ったところからバスに乗ったので、走り始めるとすぐバスの窓からメンバーの姿が見えた。
またすぐ逢えるのになんだかさびしいような、なんともいえず嬉しいような、不思議な気持ちで国際通りを後にした。

昨日変だった声は今朝はもっと変だった。
変というより出なかった。
5時半ごろ家を出て、駅で博多までの切符を買おうと「博多までの乗車券と・・・」と言ったつもりが私の口からはヒュルーとかゼイゼイといった音が漏れているのみであった。
これにはまいった。
駅員さんも驚いた様子であったがすぐに紙とペンを取り出してくれたので筆談で切符を買った。
ここまで声が出なくていったいどうなることかと、ちょっぴり不安な沖縄の幕開けであった。

11時ちょい前に那覇空港に到着。
ホテルに12時から入れるようにしてあったので先にお昼ご飯を食べてからホテルに向かうことにした。
バスで国際通りまで行き牧志の公設市場へ行った。
2Fへあがりどの店でごはんを食べようかなぁときょろきょろしていると何やらロケをしている気配があった。
ブラックボトムかも!と思い様子をうかがいに行くと島田洋七と長原セイキだった。
私は長原セイキはけっこう好きなので(そのわりに漢字がわからないのだが)ちょっとうれしかった。
でも沖縄まで来ておきながらじっとロケの様子を見守るほどのファンではないのでチラッと見て満足して違う店に入った。
グルクンの唐揚げとミミガーの和え物ともずくのみそ汁とラフテーがセットになった定食にした。
ホントは沖縄そばが食べたかったのだが今回は一人旅のため沖縄のものをちょこっとずつ、たくさん種類を食べられる定食にしたのだ。
グルクンはパリッと揚がっていてとてもおいしい。
ミミガーもこりこりして、ピーナツ和えなのでコクがあってこれまたうまい。
私はゲテモノにあまり抵抗がないほうだ。
抵抗がないどころか軽度のゲテならむしろ望むところの感すらある。
私は普通のお肉よりむしろ臓物を好む女だ。
だから沖縄料理の軽ゲテ感は私の口にジャストフィットなのだ。
今夜はヤギでもペロッといきたいところだがさすがに一人でヤギを食べるのもなぁ。
公設市場を出た私はホテルへと向かった。
もうチェックインできる時間になっていたが何しろ暑い。
私は半袖は1枚しか持ってきてなかったため、もう1枚買ってからチェックインした。
チェックインし、風呂に入り、化粧をして(ここまではスッピンであった)、いざ出陣。
今日は夕方4時ごろから国際通りをパレードの予定なのだ。
今日パレードをするらしきことはブラックボトムのHPのDJ SASAさんの書き込みでわかっていたのだが詳細はわからなかった。
メンバーにきいても、事務所にきいてもわからないという返事だったので、私は行くギリギリまでブラックボトムやSASAさんのHPから少しの手がかりでも得ようとしていた。
そしてSASAさんのHPにスカイメイツのコズエさんの書き込みを発見したのだ。
スカイメイツは3月の沖縄と今回の両方のタイバンで、3月に見たときに「いいなー」と思ったバンドだったので、今回また見れるのをけっこう楽しみにしていたのだ。
コズエさんの書き込みの様子ではどうやらコズエさんもパレードに参加されるらしい。
書き込みにはコズエさんの携帯のアドレスが添えてあった。
見ず知らずの人に(こっちは一方的に知っているのだが)失礼かとさんざん迷ったが、コズエさんに問い合わせメールを送らせていただいた。
するとさっそく丁寧なお返事をいただき、私はパレードの詳細を知ることができたのだ。
コズエさんからいただいたメールの最後に「私もブラックボトムの大ファンです」という一文があった。
もう私はうれしくてうれしくて、コズエさんのことを大大大好きになってしまっていた。
国際通りをウインドウショッピングがてらうろつきながら4時がくるのを待ったが、4時が近づいてきてもブラックボトムの気配はまるでない。
不安な気持ちを抱えつつ、安里近辺をうろつくうちにとうとう4時になってしまった。
途方に暮れかけたがすぐに立ち直り、再びコズエさんにメールを入れた。
そして駆けつけた現場で私の目に一番に飛び込んできたのは王子さんの姿であった。

おとといチキンで撮った写真を現像に出した。
受けとって1枚1枚見ていた私の手がはたと止まり、口からは「あっ!」という短い叫び声が上がった。
MONKYの生田神社前のショットがたまらんカッコよさなのである。
確かにMONKYはカッコいい。
いつもカッコいいのだからそんなことはいうまでもないのだが、でもこの写真はそんな次元をはるかに超えたカッコよさなのだ。
心温まる男前さである。
心がメキメキと癒されていくカンジだ。
出勤してきたharuchanにさっそく見せたら焼き増しを求められた。
そうでしょうそうでしょう。
それからはMONKYがカッコイイという話題で持ちきりであった。
芸能人でもMONKYより男前ってちょっといないよね。と2人であれこれ考えてみたが思いつかない。
仕事中も何度もポケットから取り出して見ては癒された。
あー、たまらん。
早くMONKYに逢いたいのである。
IGGYは今日は特にかわいかったなーと思いニヤニヤしていると中からANTONさんが出てきた。
自販機にジュースを買いに来た模様である。
駆け寄って写真をおねだりした。本当は2ショットがよいがシャッターを押す人がいないのでANTONさんのワンショット。
アクエリアスの500mlペット(多分)を買っているところをスクープさせていただいた。
ANTONさんが「いつも早いなぁ」と言ったけど今日は私にしては遅かったのだ。
私が本気を出せばこんなものではない。
ちがうのです!という思いを込めて「いやいやー、今日は遅くなってしまってANTONさんの入りが見れなかったしー」というとANTONさんは「今日は絶対負けんとこ思って早く来てん」といいながら中に入っていった。
やっぱりこの人好きだなぁーと思った。
B型同士のシンパシーを感じる。
ああ、ANTONさんANTONさん・・・などと思っていたらMONKY登場。
すごい髪型である。爆発している。
「ビックリした人」というのをマンガで表したというような髪型だが、なーんかチリチリしててかわいいのだ。
思わず「髪型かわいー」と声をかけると「地毛や地毛」という返事。
ホントはボンバーヘアのMONKYを写真に撮りたかったが、整髪して男前になったところを生田神社をバックに撮らせてもらった。
次に出てきたタモツくんも同じアングルで撮ろうとしたら「こんなバックでいいの?」と聞いてくれた。
そう!出来ればチキンジョージをバックに撮りたかったのである。
チキンの壁にはドラゴンがスプレーペイントしてあってCool!なのだ。
まんまとチキンをバックに撮らせてもらった。
ありがとうタモツくん。
君の努力は写真集制作時にきっと実を結ぶであろう。

こんなカンジでなかなかの入り待ちであったがライヴはもっともっとよかった。
IGGYが燃えているのがわかった。
他のメンバーの気合いも充分であったが、いつもはポーカーフェイスのIGGYでさえ、メチャメチャあからさまにライヴに気が入っていた。
こんなにいつもIGGYを見ている私ですらはじめて見た表情が2、3あった。
IGGYの心の中に咲いている赤い花をやっと見せてくれたのだ。
このライヴでIGGYとグッと近づけたような気がした。
ハッピーをいっぱいありがとう。
アイラブユー。
今日はチキンジョージでブラックボトムのライヴであった。
今日は1時から入り待ちをはじめる予定だった。
私が1時からはじめる予定ということは12時半からチキンジョージの前にいるということなのだ。
それがSAKU時間である。
しかし今日はしくじった。
昼食にことのほか手間取ってしまったのだ。
普段だったらなんでもいいのだが、今私は食事療法中の身の上である。
「これだと野菜がないなー」「これはいくらなんでもカロリーが高すぎる」などと何軒の店を見送った事か。
やっとベストな昼食を摂取してチキンの前に着いたのは1時半頃だった。
IGGYはいつも入りが早いほうなのでもう入っただろうなと思っていたら中から楽器の音が聞こえ始めた。
ベースドラム!!!!!!
ということはANTONさんはもう入ってしまったのだ。
あーやられたー。他にメンバーはどうなのかなー。
でも1時半だからまだ全員は入ってないだろう。
MONKYはどう考えても絶対まだだと思う。
私はおもむろにコンパクトを取り出し、顔の脂や、アイラインが取れて目の下が黒くなっていないかを細かくチェックした。
テカリはないがやはり目の下が黒い。
ハンカチを取り出しふき取った。
そして自分の扁平な顔を見て「よし!」とつぶやき顔をあげるとコーくんがいた。
「あー、こんにちは」私はあわててコンパクトを隠し、コーくん宛ての手紙を取り出して渡した。
急だったので写真を撮ることも、リョウコちゃんから頼まれていた16日のスケジュールを聞くことも、沖縄のパレードの詳細を聞くことも忘れていた。
次に来たのは王子さん。
やや急いでいるようだった。
それでも一応スケジュールの事を聞いてみるとさらっとは教えてくれたが詳しくはHPを待てとのことだった。
次はYASSYがチキンの中から出てきた。
やはりYASSYはもう来てましたか。
16日のことや沖縄のことを聞いてみると分かっている範囲で快く教えてくれる。
「沖縄でパレードあるんですよね―」とか言っているとIGGY登場。
でもYASSYとお話し中だったのでCRIBのときのコーくんのようなことになってはいけないと思い、「あ、IGGY!」と呼びとめ渡しもの(アルバムと手紙)だけした。
IGGYはYASSYに入りが遅いといわれ(シール貼りかなんかの作業があったらしい)ちょっといいカンジではにかみながらチキンの中に入っていった。

明日、神戸のチキンジョージでブラックボトムのライヴがあるので、今から夜行バスで関西へ向かうのだ。
明日は物販があるらしい。
ブラックボトムのオフィシャルHPに(有)梅口商事というコーナーがあり、IGGYが物販を担当しているのだ。
ただでさえ追っかけ関係では金に糸目をつけないほうなのに(それ以外では糸目つけっぱなし)、IGGYにすすめられると財布の紐がゆるゆるだ。
明日は缶バッジとTシャツとブラックボトムのオリジナルカセットテープがあるらしい。
あー楽しみだ。
もちろんライヴ自体もホントに楽しみ。
関西ワンマンは特に盛り上がるのだが、特に明日はチキンジョージだ!
チキンジョージは私が一番好きなライヴハウスかもしれない。
チキンジョージでライヴ、と聞いただけで胸踊る。
私が初めて行ったブラックボトムのライヴがチキンジョージだったからかもしれない。
チキンジョージの周りのカンジも好き。
チキンジョージの前なら何時間でも入り待ちできる。
生田神社を訪れる人や、行き交う人々、友達に「ちょっと待って―」といってチキンの壁に貼ってあるライヴスケジュールをチェックする女の子・・・そんな人達の間にメンバーが一人、また一人と現れる。
坂道を登ってくる人の群れの中にメンバーの姿を見つけると幸せで心臓が止まりそうになるのだ。
明日もそんな幸せがチキンジョージで待っている。
わくわくワクワク。
それではいってきま―――――す。
「夢のハシゴ」が長引いてしまい、ここ数日の間に起こったことが書けなかった。
今日の日記は実際には昨日の出来事である。

11/25・26・27と関西方面が熱くブラックボトムづいている。
25日と27日はメンバーの個人活動なのだが26日はブラックボトムとしてのイベントが、しかも昼と夜両方ある。
だが私は日曜日は休めないのだ。
25日はYASSYと脱退したMITCHが出るライヴでIGGYはでないのだが、たまたま休みだったし、久々にMITCHにも逢いたかったので25日だけでも行くことにした。
その夜行バスのチケットを取りにJTBに行った。
今日あたり沖縄のツアーも申し込まなくてはならないし、12/2のチキンジョージのバスはまた給料が出てからにしようと思いまず25日のバスを頼んだ。
するとなんと往復とも満席であった。
悠長に「チキンのはまた」などと言っている場合ではない。
あわてて12/2のぶんも頼みそちらは無事GETできた。
25日は仕方ないのであきらめた。
沖縄もぼやぼやしている場合ではない。
今回は一人なので「一人旅もOK」のプランに絞っていたのだが、そのプランはホテルの選択肢が2つしかないのだ。
その中からひとつのホテルといいカンジの飛行機の便を選び出し、空き状況を見てもらった。
飛行機は取れるがホテルが空いていないという返事であった。
もうひとつのホテルも満室で、JTBの人が私が知らなかったビジネスツアー用のプランも調べてくれたが、そちらの方はホテルは取れるが帰りの飛行機が朝11時過ぎに那覇を出る便しか取れないということだった。
せっかく沖縄まで行くのに11時過ぎに帰ってられるか!
2人からのプランでも追加料金を払えばシングルユースもOKということだったので、そっちの方を調べてもらうと空いているホテルがあった。
もっといろいろ調べたら追加なしで行けるようなプランもあるかもしれないのだが、今日中に申し込んでおきたかったし、もたもたしているうちにここも埋まってしまうといけないのでそれに決めた。
追加料金の金額については私も聞かなかったし、向こうも言わなかったのだが請求されてびっくり!
1泊6000円×2泊で12000円の追加であった。
ぼられた・・・。
まぁ、楽しいことのためには仕方あるまい。
大阪までの往復の夜行バス代が14950円なのでそう大差ない。
もしかすると神様はそれを見越して夜行バスを満席にして、私を25日に行かせないようにしたのだろうか?
IGGYはそんなカンジであったが他のメンバーはとてもやさしかった。
トイレから出てきたIGGYはファンの人と話しこんでいる。
私には立ち止まってもくれなかったくせに、愛しいけれど憎い男である。
ANTONさんは「私が、今日は別口で東京に来てて、ここには今来たんですよ―」というと「ああ、この人?」と言ってギターを弾く真似をした。
武内享という名前が出てこなかったらしい。
そんなたわいもない話をしているとユキちゃんが横から合図を送ってきた。
すっかり忘れていたが、私はこの最近のライヴ情報の遅さ+公表せずにこっそりやったりすることがたいへん不満で、今日はメンバーにきつく言う!と息巻いていたのだ。
「そうそう。最近ライヴのお知らせが遅いじゃないですか?あれってなんでなんです?今日のこれだって昨日の夜にいきなりじゃないですか。でも前から知ってる人は知ってたみたいだし。この前も六本木でこっそりやったでしょ。メンバーから直に聞いた人だけが知ってるって言うのやめてくださいよ。なんか理由があるんだったら仕方ないけど、なんでこっそりやるんですか?」と一気ににじり寄った。
言いまわしこそ敬語であるが、口調はもう詰問ですらなく恫喝に近かった(笑)。
ANTONさんは「今度から・・・ちゃんと・・・早めに書きこむわ」といった。
お願いしますよANTONさん。
王子さんは相変わらずとてもカンジがよい貴公子だった。
「来るの遅いわー」と言いながらやってきて、夏に私がメンバーそれぞれにあげた、丸4年間のファン生活の集大成のフォトアルバム(といっても私が写るんですを片手に各地を回ってとったショボ写真だが)のお礼をいまだに言ってくれるのだ。
王子さんが2集を早くくれと言ってくれたのをいいことに「じゃあ、今撮らせてください」と2ショットをおねだりした。
MONKYとも写真を撮った。
9/7のスタッフ以来MONKYとちゃんと話してなかったから今日話せてなんかホッとした。
MONKYはホントにいい男になったと思う。
男前というよりいい男だ。
しかし今回はなんと言ってもコーくんである。
明日はコーくんの誕生日である。
「コーくん、ちょっと早いけどお誕生日おめでとう。」というと、コーくんは「またちょっと小さくなったよなぁ」と言った。
「小さく」と言ったもののコーくんの手つきは明らかに「幅」を示していた。
「痩せた」ではなく「小さく」というところにコーくんのデリカシーを強く感じた。
私は今年の5月にもコーくんに「痩せ」を指摘された。
そのころ私は自分でも「ダイエットもしてないのになんか最近痩せたなー。病気なのかなー」とかなり深刻な気持ちでいた。
そこへコーくんから「痩せたんちゃう?」といわれたので、そのとき私は心ひそかに病院に行くことを決意したのだ。
いわばコーくんは私の恩人である。
そんなコーくんだから私はストレートに「実は病気なんですよ」と打ち明けた。
コーくんはとてもビックリした様子で「えっ!?なんの病気なん?」ときいたが病名は伏せた。
別に病気でやせたというわけではなく、病気のために食事療法をしてるから痩せたということもちゃんと伝えた。
「大丈夫なん?」と心配してくれて私はかなり胸を熱くした。
「私が死んだらライヴでレクイエムをしてください」と言いたかったがいたずらに心配を煽りそうなので止めといた。
それからうってかわって沖縄の話になった。
コーくんも沖縄好きなので「沖縄に行けるっていうだけでうれしいよなぁ」と言っていた。
そのとおり!
IGGYは今度は違うファンの子と話をしていた。
なんでみんなそんなに話すことがあるのだろうか。
コーくんと沖縄の話をしているとIGGYがコーくんの後ろをすーっと通って行ったので私は慌てふためき、コーくんに対してたいへん失礼なことになってしまった。
そんな私にもコーくんは「オレは今日の主役やでー!」と笑って許してくれたので、コーくんのジェントルマンっぷりに私は感心してしまった。
でも私も、そのときは笑っていても後になってよく考えるとムカツクということが多いので、コーくんが今になって「くそ―!あの女どないやねん!ムカツク―!!」と思っていないことを祈るばかりである。
ともかく無事IGGYと写真も撮れ、握手もしてもらい、私はいろんな人に助けられて生きているなぁと実感した今日一日であった。
私とユキちゃんがCRIBの前に立ったのはいろいろあって10:35ぐらいであった。
9時からと10時からとあったから、2回目のステージが今にも終わりそうなところなんだろうなぁと思った。
だから私は中には入らず外で聴いていた。
しかし「もう終わるはず。もう終わるはず。」と思いながら外で何曲聴いただろうか?
けーっこう聴いたぞ。
こんなことなら断然入るべきだった。
私はここ最近ブラックボトムのライヴを観ていないユキちゃんに、久々に、ひとまわりもふたまわりもみまわりもカッコよくなったブラックボトムを観て欲しいという一心で体調不充分なユキちゃんに無理強いをしてしまったのに、考えてみると結局ライヴは観てもらえなかった。
よくよく申し訳なかった。
もう中には入らずに出を待つつもりだったが、終演後ぞくぞく出てくるファン友達は異口同音に「まだ当分出てこないと思う。今すーって入っちゃえば平気だよ。」という。
確かにさっきまで受付にいた男の人はいない。
でも私は勝気だが気は小さいという複雑な性格なのだ。
うーん。
そうは言っても終電の時間もあるのでそう迷ってはいられない。
そのうち友達のマユミちゃんとミワコちゃんが出てきた。
さんざん迷った挙句、私は用意していた渡しもの(といってもタバコだが)をマユミちゃんとミワコちゃんにIGGYに渡してくれるよう頼んだ。
2人はそれはお安いご用だがせっかくきたのにIGGYに逢わずに帰っていいのか?中に入って渡したほうがいいんじゃないのか?私たちももう一回中に入るから一緒に入ろう、とユキちゃんも交えて三人がかりで私の背中をそりゃもう力強く押してくれた。
「肝心なときにかぎってでくのぼう」を自認する私もさすがに心が動き、中にはいることにした。
いったんそう決めると足取りも軽く、いばって中に入っていった。
いいカンジの狭い店内である。
真治ツアーの熊本で行った「バイブ」という店(だったと思う。多分)に似たカンジの店内である。
おー、この店のカンジ好き。今度ここであるときは万障繰り合わせて参りましょうと思った。
しかし今は店内の感想を述べている場合ではない。
IGGYはどこだ?
ユキちゃんの示す先にIGGYがいた。
芸大のときと同じ青いシャツでとても似合っていてかわいい。
私がとりこになっているとIGGYはいきなり立ち上がりこちらへ向かって歩いてきた。
今だと思いIGGYに渡し物をした。
IGGYはギョッとした様子だったが、立ち止まりもせず全く気のないカンジで「ありがとう」といって通りすぎた。
ビュンッ!ビシッ!
あうっ!痛い。久々にムチをくらった。
外で逡巡した時間が長かっただけにこのムチはきいた。
私はムチ打たれた体をかばいながらIGGYの行き先を目で追った。
トイレであった。
しまった!帰りにあげたらよかった。
このように私はいつも間が悪く、それが私をよけいに臆病にさせるのであった。
今日はブラックボトムのMONKYの27歳の誕生日である。
私はブラックボトムのメンバーの誕生日がとても好きなのだ。
素直にすごくうれしいなあと思う。
今日は別になにもないが、メンバーの誕生日にライヴやイベントがあって、みんなでハッピーバースデーを歌ったりすると幸せのあまり倒れそうだ。
ブラックボトムはメンバーが7人いるので1年に7回もこんなにうれしい気分を味わえる。
本当は直に逢っておめでとうを言いたいが、それもかなわないのでここで。

MONKY 27歳のお誕生日おめでとう!
逢うたびにどんどんどんどんカッコよくなっていくMONKY
これからも私を魅了させつづけてね。

次はまたすぐにコーくんの誕生日がくるのだ。
あー、うれしい。楽しい。シアワセ。
と、ついこの前まであんなに愚痴っていたのに、まるで手のひらを返したような私であった。
(だって好きなんだもーん)

今日、ブラックボトムのことでちょっとブルーになることがあった。
と言っても私が勝手にブルーになっただけなのだが。
夕方リョウコちゃんとTELで語ってだいぶ気が晴れた。
やっぱりみんな同じ気持ちなのね。
ブラックボトムファンの友達でRちゃんという子がいる。
私が「本当にブラックボトムのことを思っているファン」と認めている人で、私も彼女のことがとても好きなのだ。
そのRちゃんが、ブラックボトムが東京に進出するとき「東京に行ったら今までほどはライヴに行けなくなるけど、でも関西で私たちがこんなにいつもいつもライヴに通い詰めて、こんなに一生懸命応援してたことは忘れないでほしいなと思う。」と言っていた。
私はそのときRちゃんの言ったことの意味がよーくわかっているつもりだった。
でも反面、東京に行ってもガンガンライヴに行って、今までと変わらないぐらい応援したらいいんじゃないかなとも思っていた。
でも、Rちゃんの言いたかったことはそんなことではなかったのだ。
今になって、あのときRちゃんの言った言葉が私の心の中にインクのように染みてきている。

1ヶ月ぶりのブラックボトム。
夜行バスで朝大阪について、私はまず本屋さんで「Mutts」という雑誌を探した。
ブラックボトムが載っているらしいのだ。
読んでみると7/19のasiaのライヴレポだった。
なぜいまさら?
とはいえなかなかに楽しい記事だったのだが、メンバー紹介で、IGGYのところに「沖縄が好きなのはシーサーに似てるから?」と書いてあったのはいかがなもんだろうか?
ちなみにMONKYのところには「ブラックボトムの男前担当」と書いてあった。
間違ってはいない。
確かに間違ってはいないのだが・・・。
そんなこんなでお昼前に芸大についてステージの前でボーっと立っているとブラックボトムファンの皆さんが続々と集まってきた。
私はブラックボトムも好きだけど、ブラックボトムファンも大好きなので、だんだんうきうきわくわくしてきた。
よく見るとその辺をコーくんやANTONさんもうろついているではないか。
あー、うれしい。
今は見えないけどどこかにIGGYも来てるのね、と思うとそわそわして挙動不審気味になってしまう私であった。
さわきちゃんとかおりちゃんが以前のライヴのときの写真をくれた。
さわきちゃんは9/15の五條メロディフェアのときの写真で、こーくんとさわきちゃんが「シェ―」をしている写真は、撮った私が言うのもなんだがとてもよいできであった。
かおりちゃんは9/7のSTAFFのときのIGGYのワンショットをくれた。
笑顔ではないがとてもかわいい。
よくぞこの表情をとらえてくれた。
さすがかおりちゃんもIGGYファンなだけのことはあるなぁとうれしくなった。
そのときであった。
楽屋となっているらしき校舎の入り口にたたずむIGGY発見!
青いトレーナーを着て、メチャメチャかわいいオーラが放たれていた。
私は思わず駆け出していた。
目が脳に「IGGYがいます」と指令を出した途端、私の足は忠実に動き出していたのだ。
私は目が悪いので遠目ではIGGYがそこにいるということしかわかっていなかったが、近寄ってみるとIGGYの右横にはタモツくん、左横にはマネージャーの建石さんがいた。
私はIGGYにタバコ5個パック&LETTER改訂版(めぐが沖縄に行けなくなったことを書き足した)を渡した。
IGGYがニコニコッとしてくれたので、私は調子にのって「沖縄何日から行くんですか?」とやや長台詞に挑戦したが噛まずに言えた。
IGGYは建石さんに「沖縄いつから行くんやったっけ?」と聞いた。
8日から3日間行くらしい。
私のスケジュールと完璧にかぶったぞ。しめしめ。
そう思いながらIGGYを見るとまだニコニコしていたのでビックリした。
かわいいのである。
目が合った瞬間、私の胸の中に「孫」のイントロが流れてきて「♪なんーで こんーなーに かわいいのかーよぉ」と心の中で一節歌った。
握手と写真もお願いしたいところだったがタモツくんと建石さんがいたのでなんか恥ずかしくて頼めなかった。
でも、IGGYの笑顔がかわいかったので悔いはない。
その後のステージも、夜のMOTHER HALLのライヴももちろんよかった。
またしばらくIGGYには逢えそうもないので、今日のIGGYの笑顔を次に逢えるときまで大切に持っていようと思う。
今日の夕方めぐよりメール有り。
なんと沖縄にいけなくなったというのだ。
尚之のオーストラリアツアーが決定したらしい。
しかも来年の1月末だ。
そんなに急に言うなよ。
「こっちはいい迷惑よ」
と橋田ドラマの常套セリフを吐いてみた。
まぁ、一人旅ってのも悪くないかもね。とすばやく立ち直ったが、今しがた書いたIGGYへの手紙(明日渡す)に「3月にも一緒に行っためぐとまた2人で行きます。」とうれしげに綴ったばかりだったのだ。
昨日の夜チケットの予約もしたところだったのに・・・。
くそ―、尚之めぇー!!

といいつつもいまいち怒りが弱いのは今夜の夜行バスで大阪に行くからなのだ。
やっとIGGYに逢える。
しかも明日は昼は学祭、夜はイベントと、い・ち・に・ち・に・2・か・い・も・逢えるんで―す。
長い間ブラックボトム日照りが続いていた私の心に明日はブラックボトムサウンドが染み渡ることだろう。
それではいってきます。

厚底靴がほしい。
いきなりだが、ここしばらくの私の切なる願いなのだ。
私が厚底靴を履きはじめて10年近くになる。
なぜ厚底がよいかというと、私にとってはとても履きやすいのである。
私は足のサイズが21、5センチなので合う靴があまりない。
なのでいつも大きめの靴を履いている。
だから靴に少しでも傾斜があると靴の中で滑り台のような現象が起こってしまい前のめりになってしまうのだ。
かと言ってペタンコ靴では地面の硬さがダイレクトに足に伝わってきてしまい足の裏が痛いのだ。
みんな平気な顔をして履いているけど痛くないのだろうか?
そんなわけで私は初めて厚底を履いたとき、その履きやすさに感激し、以来履きつづけているのである。
その頃まだ厚底は全く流行っていなかった。
だから厚底はあまり売っていなくて、私は見つけるとマメに買っていた。
だけど、めったに売ってないもののなかなかセンスのいいのが売っていたのである。
そしてここ数年の厚底ブームはまさに私にとって靴天国であった。
安くて、種類もいっぱいあって、どれにしようか迷っちゃうってなもんである。
どんどん厚さもエスカレートしていき、今では15センチぐらいの厚さなら鍛錬遠足にだって履いて行けちゃうカンジだ。
そこまで足になじんだ厚底だが、今、厚底ブームは去ってしまった。
売ってない売ってない。
流行遅れの感じがするからか、流行る前より売っていない。
売っていてもセンスがないと言うか、もろコギャルみたいな、しかも売れ残りしかないのだ。
この調子では今履いてるヤツがダメになったらKDDIのCMみたいに自分で彫って作るしかない。
誰か、私に小粋な厚底靴を売ってください。
B4ならぬB5である。

私が帰宅して一番にすることはパソコンの電源を入れることである。
立ち上がるまでの間に着がえをして、その後いきつけのHPやメールをチェックするのである。
今日もそうだった。
たいていブラックボトムのHPを一番にチェックする。
BBSを開くとメンバーに書き込みがあった。
今日の8時半から横浜駅前でストリートをやるというお知らせだった。
そのときの時刻は9時過ぎ。
ちょうど真っ最中だろう。
もうすぐ横浜でもストリートをはじめるという話は聞いていた。
ああ、今やってるのか。
私はなんだかせつなくなった。
私のPHSの裏側では写真のIGGYが笑っている。
その笑顔がとてもかわいいので私はますますせつなくなるのだ。
最近ブラックボトムのライヴに行けないことが多い。
今ちょうどブラックボトムのFCが新しく生まれ変わるところで、宙ぶらりんなためか情報がとても遅い。
日曜日や祭日のライヴに行けないのは仕方ないと思えるが、早くわかってたら全然行けたのに・・・というときが一番つらい。
ストリートはゲリラ性が大事というのはわかるのだが、最近普通のイベントでもお知らせが直前にしかないことが多い。
メンバーからの口コミで知った者のみが行くというカンジ。
言いたくはないが山口から東京まで行くというのはけっこうたいへんなのだ。
あらかじめわかっていれば休みをやりくりできるのだが急に言われるととてもむずかしい。
バイトの都合もあるし、私もいっぱいいっぱいなのである。
いつもは平気なふりをしているがこういうときはつらくなる。
私だってもっともっとブラックボトムに逢いたい。
IGGYに逢いたい。
こんなに苦しいのも、勝手に好きになった私のせいなのだろうか。
PHSのIGGYは相変わらず笑顔のままである。

今日ブラックボトムのBBSに意味深な書き込みがあった。
どうやら12月に沖縄でブラックボトムのイベントがあるらしいのだ。
やったー!!!!!
ことしの3月にも沖縄であったのだが、とても楽しく、私とめぐは一発で沖縄のとりことなった。
沖縄に行ったらすべきことがいっぱいある。
オール食べることであるが。
まず冨士家には絶対に行かねばなるまい。
それから宮城くんの店。ばあさんの焼肉屋。
ゴーヤチャンプルーは前回は残したけど今回は全部食べるつもりである。
でも苦い。
仲間タクシーにも乗らねばならぬ。
今回はちょっと観光も入れたいなぁ。
ライヴもあるし、忙しい限りだ。
でも沖縄でIGGYの名曲「サンバdeめんそーれ」が聞けたらサイコーだ。
明日はめぐと遊びに行く予定なのだが、明日まで待ちきれず、さっそくTELした。
ついこの前、沖縄に行きたいからまたブラックボトムやってくれんかねと言ってたばかりなのだ。
めぐも二つ返事であった。あーうれしい。
早く詳細を教えてくれないかなぁー。
こんなに喜んでる私だが、仕事は休めるのだろうか。
っていうか休んでみせるけど。

明日はブラックボトムが音楽を担当するドラマ「編集王」の初回放送である。
BBサウンドがどのように使われているかとても楽しみ。
みんなも見てください。
朝目覚めるといきなりさびしかった。
また「日常」のスタートである。
淡々と顔を洗い、支度をしてバイトに出かける。AM5:50。
いつも思うのだが、なぜこんなにさびしいのだろうか。
私は20数年間ブラックボトムがいなくても全然平気で生きてきた。
それなのに、ブラックボトムを知った今はブラックボトムに逢えないととてもさびしいのだ。
なぜだ!?ブラックボトムを知らなかったときと同じ気持ちでいればよいではないか。
逢えることがラッキーなのだ。
逢えないのが普通なのだ。
がんばれ私!
などと自分を鼓舞するがなかなかうまくいかない。
おとといのIGGYのかわいらしい笑顔を思い浮かべたり、MONKYとなにか話したらよかったなと思ったり、ANTONさんとも写真撮ってもらいたかったとか思うたびにため息が出てしまうのである。
だって今のところあと1ヶ月予定がないのだ。
そんなに待てない。
次の予定は11月3日の大阪音大の学園祭だった。
11月5日の大阪芸大と迷ったのだが、音大はメンバーの母校であるし、日曜日よりも祭日の方がまだしも休みやすいかなと音大を選んだのだ。
そしたらなんと5日は夜にもライヴがあるらしいのだ。
なにをー!!!!
そりゃもちろん5日であろう。
なんでそんな大事なことをもっと早く教えてくれないのだろうか。
けっこうわがままを言ってもらった3日の休みなのだが、なんとか5日にかえてもらえないだろうか。
そんなことを考えるとまたため息が出る。
直属の上司のともゆきさんにも「元気がないね」と朝から何度も言われていた。
夕方リョウコちゃんにTELしてちょっと気が晴れたのだが、売場に戻るとまたともゆきさんが「今日は元気がないね」と言ってきた。
そのとき閃いた。「今だ!」
私はさっそくともゆきさんに「じつは・・・」と3日の休みを5日にかえてほしい旨を申し出た。
朝からの私の様子を心配していたらしきともゆきさんはあっさり許可してくれた。
さびしくもなってみるものである。
だがブラックボトムに逢えるまでの日数は2日延びてしまった。

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