IGGYの反応に内心ムッとしつつも、しばらく逢えないのでいいカンジで終わっときたいと思ってどんどん話題を振ったが、全部返す刀で斬りつけられる。
終いにはものすごく衝撃的なことまで言い出して、私が今まで苦しんだり悩んだりしたことは一体なんだったのか・・・と思うとなかなか次の言葉が出なかった。
それでもなにか話さないといけないと思って搾り出すと、声が微妙に震えてしまった。
その声の震えが怖かったのか、IGGYは「じゃあ、荷物を中に置いてくるわ」と言って中に入っていった。
黙って立ち去らなかったところは評価できる。
そこだけが救いであった。

そろそろ出入り自由の時間も終わるということで中に入る。
ブラックボトムのライヴが始まりそうやとフロアに進む。
けっこうな人数のお客さんがいたのに習性でIGGYのかぶりつきにたどり着いた自分が切ない。
まぁ先ほどのIGGYはあんなであったが今日のブラックボトムのライヴはめちゃめちゃよかった。
お客さんもたくさん入って、ノリもよかったので、メンバーとお客さんがのせ合ういいカンジのスパイラルに入っていったようだ。
首が痛くなるくらいステージが高く、こういうスタイルのライヴは久々なので新鮮味もあった。

ニューバースは昼の優等生っぽいステージとは裏腹に、野性味溢れる演奏を聴かせてくれてニヤリとする。
さほどニューバース目当てではないつもりの私であったがやはり身体が自然に動く。
私はわりと言葉でのコミュニケーションを重視する方であるが、「音楽は世界の共通語」って本当だなぁと思う。
途中から徐々に対バンのメンバーも乱入して行き、セッション大会となる。
もちろんブラックボトムのメンバーも。
会場はぎゅうぎゅうで前に行けず、中ほどの位置で観ていた私にも、ブラックボトムのメンバーのはじける笑顔がチラチラと見える。
楽しそう。
しかし、どんなに背伸びして探してもIGGYの姿だけは確認することができなかった。
私の位置から見えなかっただけかもしれないけど、もしかしていないのかしら。
IGGYらしいといえばIGGYらしいのだが、サーモグラフィ真緑状態の今の私にはやはり腑に落ちないと言わざるを得ないのであった。

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