持ち主のクミコちゃんもまったく意味がわからないらしく、しょっぱなから行き詰っていたようだ。
ひとしきりみんなで楽器を見せ合って盛り上がっているとご飯が炊けたのでいきなりランチ。
キヨミちゃんがメールにてご飯をお願いしてくれていたのである。
赤米入りのごはんはカレーにとてもよく合った。
しかし連絡が遅くなってしまったため、みゆきちゃんはもう昼食を食べてしまっていたので3人だけいただく。
申し訳ない。夜に食べてね。
中学生の調理実習のようなつたないメニューであったが、みんなおいしいと言ってくれてよかったよかった。
若干まったりしすぎた後、練習再開。
みゆきちゃんはトロンボーンの教則本を「ふんふん」と読んで早速クミコちゃんのレッスンに取り掛かっていた。
私は私で地味に音を出し、キヨミちゃんは私の横で闇雲にスケールを吹き、越せないラの壁に苦しんでいた。
その傍らでクミコちゃんはみゆきちゃんの指導の下、ひとつずつではあるが、出したい音階が出せるようになっていた。
みゆきちゃんは合間を縫ってキヨミちゃんにも指導。
トランペットは下のドとソと上のドの指使いが一緒なので、指はそのままで♪ド(下)・ソ・ド(上)〜と吹く練習。
ほほー、なるほどね。
そのうちにキヨミちゃんは「なんかピストンが重くなってきた」と言って、ピストンを抜いてお手入れしていた。
そんな様子を見ていると私もちょっと吹いてみたくなり、お手入れ終了後に吹かせてもらった。
ドくらいは出せるだろうと踏んでいたのだが、スカッとも音がしない。
息が通るカンジすらしない。
全力で息を注ぎ込んでもびくともしないのだ。
トランペットってこんなに難しいんだー。
キヨミちゃんがあんなに細い体でも出せてるのはやっぱりそれなりにコツがあるんだなー。
ちょっとがっかりしてキヨミちゃんにお手本を見せてもらおうとすると「ん?出ません。吹き心地が全然違う・・・」
ええっ?壊した?

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