成熟するまで待って・・・

今、私がたいへんハマッている食材がある。
それはアボカドである。
えびと一緒に生春巻きにしたり、豆腐と一緒にさいの目に切ってわさび醤油で和える。
とてもうまい。
スライスして塩コショウで軽くソテーしただけというのも意外とイケる。
生ハムで巻いて食べるのも手軽でうまいし、ベーコン巻きにして軽くあぶってもおいしい。
しかし、このアボカド、食べるタイミングが非常に難しいのである。
お店で売っているのは青くて堅く、まだ食べられない。
最近スーパーで「青いアボカドはてんぷらにするとおいしい」というPOPを見たので試してみたが「青くてもてんぷらにすればなんとか食べられる」というカンジで、言うならば里芋みたいな食感で、熟したものとは違う味わいであった。
つまり、食べたい時に買えないのである。
買って、なるべく早く熟すように袋に入れて、皮が黒く実が柔らかくなるのを待つ。

待っているときはいつまでたっても青いままなのに、いったん黒くなり始めるとあっという間に熟しすぎてしまう。
私はちょっと熟しすぎくらいが好きなのだが、それを越えるとちょっとえぐみが出てしまうのだ。
私のアボカドの食べ頃は、夏場ではせいぜい1・5日くらいしかない。
その間、出かけていたり、食べるものの予定が詰まっていたりすると、気づいた時には熟しすぎ。
アボカド好きの人のHPを見てみると、アボカドは基本的に冷蔵庫に入れてはいけないらしいのだが、夏場に熟成を遅くするために入れるのは「あり」らしい。
なるほどね。
しかし実はこれからの季節がアボカド好きにはつらい季節のようだ。
気温が低いためなかなか熟成せずに、買ってから食べられるまでに数日かかってしまうらしい。
マジでー！？
そんなに待てんぞ。
りんごと一緒にビニール袋に入れておくと早く熟成するらしいが、そのためにわざわざりんごを買うのもねー。
中途半端に茶色くなったアボカドに、我慢できずに包丁を入れようとして手を止めた。
アボカドが「成熟するまで待って・・・」と言っているような気がしたからである。