7/25 一万円?

2006年8月8日
心の中で希望者を募りつつも、手荷物検査を受け搭乗口へ。
なにしろぎりぎりに空港に着いた身の上である。
もたもたしている暇はないのだ。
搭乗口に着くと「5分後に皆様を機内にご案内する」旨のアナウンス中であった。
よし、5分あるならトイレに行っとこう。
トイレに入って用を足し始めたそのときである。
「お客様にお願い申し上げます。本日694便は満席となっております。キャンセル待ちのお客様のために・・・」
ギャー!キター!!
羽田で何度か聞いたアナウンスでは謝礼について「薄謝」と言っていたり、「規定の謝礼」と言っていたり、「現金一万円」と言っていたりまちまちだったのだが、今日ははっきりと「現金一万円を進呈いたします」と言っていた。
待って待って!!私が譲るー!!
もたもたしていて遅れをとってはいけないと私はおしっこもそこそこに、ズボンを上げるのももどかしく、もつれるようにトイレから飛び出し(ぶっちゃけ手を洗わなかったことを告白する)、搭乗カウンターへと駆け寄った。
「次の便にずらせます!」
私が申告しているところへ40代くらいの男の人がやってきて様子を伺っていたので、そのおっさんも代わりたかったのだろう。
手を洗っていたら先を越されるところであった。
ANAのお姉さんは「ありがとうございます!」と顔を輝かせ無線で空港職員を呼んだ。
直ちに駆けつけた職員に「3時間後の便になりますがよろしいですか?」という確認を受け、チケットを渡し、案内されながら手荷物検査場を逆ルートで抜け、さっきチェックインを済ませたばかりのカウンターへ。
そこで一万円と次の便のチケットをもらって受け取りのサインをする。
何度も何度もお礼を言われ「預けた荷物はありませんか?」、「東京でお待ちの方がおられましたらこちらから連絡を差し上げましょうか?」とちやほやされまくった。
いえいえ、それには及びませんよ。
ということでニヤニヤしながら帰宅し、もらった一万円を家族に見せびらかし、2時間ばかりのんびりとしたのであった。
ふっふっふ。

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