その後もメンバーが代わる代わるやってきてお相手してくれる。
全員第一声は「楽しそうやなー」。
楽しいですとも。
中でもMONKYはかなりのリピーターで、チョコチョコやってきては家永プロデュースの進捗状況を報告していった。
感心したのは、来るたびにMONKYファンであるナツコちゃんとキヨミちゃんにきっちり同じ分量の飴を振る舞っていくところである。
さすがだわ。女心をわかってらっしゃる。
私たちのベンチは魔法のベンチなのか、メンバーは各々ちょっとした告白をし懺悔していく。
コーくんは単独でもけっこうなレベルの告白を2つしてくれた。
相手がコーくんでなければ、どちらもかなりひく話である。
でも私たちは「それでもやっぱりコーくんはジェントルマンだよね」と称えあった。
もしや魔法にかかっているのは私たちか?
その後またやってきたMONKYに「なんでお前らいつまでもこんなところにおんねん!?と思ったけど、わかった!!ここは居心地がええ!!」と言い放たれ、ご満悦の私たち。
勝った!!
調子に乗ってますます怪気炎を上げ続けた私たちは、タモツくんからついに「いい加減に寝ろ!!」と叱られる。
「いい加減に寝ろ!!」なんて、久しぶりに言われた。
少なくとも大人になってからは初めてである。
ある意味新鮮。
ちょっとタモツくんが私たちを寝かしつけたい背景がわからんでもないので「ははは。タモツに怒られた」、「タモツもまだまだ若いから」とよけいに盛り上がる。
「よーがんばるなー」と半ば呆れ顔のメンバーに「まだまだ寝ません!」と言っていた私たちだが、その直後やってきた新聞配達のバイクの音にビビる。
「え?新聞配達?」
「今何時?」
「もう5時だよ」
ヤバイ。私たちのタイムリミットは5時なのだ。
5時になると魔法が切れるかのごとく大慌てでベンチを戻し撤収。
タモツくんに怒られてもびくともしない私たちが、5時という時間の前ではあまりにも非力である。
私たち、意外に弱い?

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