食べ終わったお皿をキヨクミが返却しに行ってくれたとき、向かいのベンチにキヨミちゃんがバッグを置きっ放しにしているのに気づく。
私が何気なく「隠す?」と言うとナツヒロ大乗り気。
私が座っている脇に置き、上からポンチョをかぶせてすっぽり隠し、キヨクミの帰りを待った。
しれーっとする私をよそにニヤニヤしたりそわそわしたり、あからさまに大根役者ぶりを見せつけるナツヒロ。
しかし当のキヨミちゃんがなかなか自分のバッグの紛失を気づいてくれないのである。
悪党1人と大根2人と天然1人とクミコちゃんの5人でしばらく上の空な会話を続けた後、ようやく天然が自分のバッグがないことに気づいてくれた。
しかも気づいたとたんモーレツなキョドリっぷり。
そのキョドリっぷりに大根たちもアワアワしながら私を見始めたので「あー、もう。キヨミちゃん、ここ、ここ」とポンチョをめくる。
まったく「どっきり」が苦手なヤツらめ!
根っからのいい人か!?
そしてバッグを見つけたキヨミちゃんの第一声は「ああっ、ありがとうございます!」であった。
絶対に違う。

ちゃんぽんにありつく前は「空腹を紛らすために、もう今日は部屋に帰って寝ようか」という消極的な意見まで出ていたが、おなかが膨れた私たちは寝やしない。
道路の向こうとこっちのベンチをくっつけ、部屋からお菓子まで持ってきて、本格的に夜の大宴会スタートである。
お酒がないのがちょっと残念であるが、テンションは最高潮、酒なんて飲んだら眠くなってかえってテンション下がるわ!!とばかりにお茶とお菓子で盛り上がり続ける私たちであった。
そんな私たちの楽しげな雰囲気に誘われて、まずMONKYがふらふらとやってきたので真ん中に座らせる。
写真を撮ったり、家永プロデュースについて得意げに語ったり。
その家永プロデュースについての詳細は伏せるが、なかなかはた迷惑な企画である。
たしなめる者あり、困惑する者あり、怒りを露にする者あり。
しかしただ自分がおもしろいというそれだけのために暴走し続けるMONKYくんであった。

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