30年来の疑問?

2006年2月15日
私はさっそく隣りにいた友達に自分の窮状について相談してみた。
その子は本当に5歳児らしい発想で「じゃあ、はさみで服をじょきじょきって切ってスカートにしたらいいじゃん」とお気楽なアドバイスをくれた。
私は現実的な子供だったので、そんなことできるわけないし、したとしても切ったところがめちゃくちゃになるし、ウエストが広くてずり落ちちゃうよと、相談する人を間違った自分を悔いていた。
そうするうちに先生がやってきたので、私はすっ飛んで行き事情を説明した。
すると先生は「○○ちゃん(SAKU)はお星さま役でしょう?お星さま役はスカートはいらないよ。だからいいんだよ」と言った。
えっ、なんで?私スカートをはいてくるように何回も言われましたよ。
私は、自分はスカートがいるのだということをかなり執拗に訴えたが、先生も忙しかったのか軽くあしらわれてしまった。
その後、私たちは発表会の会場に行き、よそのクラスがやる間、それぞれ自分の保護者の元で待機することになった。
イチコは近所のお母さん連中と一緒に陣取っており、私はイチコの元に駆けつけるや否や、スカートをはいてくるのを忘れたこと、そのことを先生に言ってみたが「お星さま役はスカートはいらない」と言われたこと、でも絶対にいるのだということを訴えた。
それを聞いた近所のおばちゃんがつれてきていた自分の娘のスカートを貸してあげようか?と申し出てくれたのだが、その子は当時3歳で私には小さかっただろうし、いくら3歳児とはいえ公衆の面前でパンツ1枚にするのはためらわれる。
それに先生がいらないって言ったんだからいらないんだろうという判断から、イチコはその申し出を断ってしまった。
うちから幼稚園までは歩いていける距離である。
本当に必要ならばイチコも急いで取りに帰るぐらいのことはしてくれたはずだ。
だからきっとイチコは「先生が大丈夫って言ったんだから大丈夫なんだろう」と思っていたに違いない。
しかし私は言い続けていた。
「あたしはスカートがいる!!」
そして、実際スカートは必要だったのである。

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