7／15　35歳最後の日

明日は私の誕生日である。
そして明日は城島後楽園遊園地でジュピター音楽祭というブラックボトムの出るイベントがある。
誕生日にブラックボトム、しかも遊園地で。
かなり素敵な誕生日になること請け合いである。
しかし、私にはうきうきしてばかりもいられない心配事があった。
先日のレベナックのライヴのときに私はIGGYに「ジュピター音楽祭の日が誕生日なので、もし平場で逢えたら『誕生日おめでとう』と言ってほしい」と頼んだ。
IGGYは「わかった」と言ってくれた。
あんな約束するんじゃなかった。
あんな約束さえしなければ今頃何の曇りのなくうきうきである。
IGGYに逢えたときに「私今日誕生日なんだ」と言えば、さすがにおめでとうと言ってくれるだろう。
それでよかったのだ。
レベナックでの約束からIGGYに何度も逢っているが、あれ以来一度もその話はしていない。
感触的に言うとIGGYはどうも忘れているっぽい。
このまえIGGYの誕生日プレゼントを渡したときにひょっとして思い出してくれるかなという期待もあったのだが、まったくそんな気配はなかった。
この賭けに、私は負けるな。
でも私はもうひとつ思っていることがあった。
IGGYが忘れていてもいい。
そのかわり、その場合、私があげたアロハを着ていてほしい。
どっちでもいいから、せめてどっちかお願いします。
35歳最後の日、私はIGGYに手紙を書いた。

IGGYがこの手紙を読む頃、私はIGGYに誕生日おめでとうって言ってもらえて最高の誕生日の余韻に浸っているか、忘れられてて「あーあ、やっぱりか、こいつ」ってがっかりしてるか・・・。

そんな内容であった。
きっと忘れられてるだろうけど、それでも明日はいい誕生日になるんだろうな。
明日私は36歳になる。
36歳のテーマは「女らしくなる」である。