オーナーは「当たり前のことをずーっと言われた。この年になって当たり前のことを延々言われ続けるのは堪えました」と言っていた。
そうだろうなと思う。
言いがかりや、相手のほうにも少しは非のあることならば、言い返したり、心の中で舌を出したりもできる。
しかし、相手に非がなく、しかも自分も悪気でやっていることではないから、オーナーもつらいのであろう。
そしてそんなに凹むほど、ご近所からの苦情を真摯に受け止めているオーナーはホントにとてもいい人だなと思うから、私もどうしていいかわからなくなってしまうのだ。
ちなみに「この年になって」などといっているオーナーだが、意外と年は若いらしい。
実は私たちと同じくらいかな?と思っていたのだが、オーナーのことを以前から知っているクミコちゃんによると、私たちより全然若いらしい。
失礼しました。
「メンバーは今頃ニューオリンズかー。今ニューオリンズって何時ぐらいだろうね。メンバー起きてるのかなー」
しかし誰も日本とニューオリンズの時差がわからず、話はそのまま立ち消え(笑)。
朝か夜かもわからない体たらくであった。
そんな話をしているとまたおなかがすいてきた。
「なんか甘いものが食べたいよね」とパティシェ長にデザートについて聞いてみると、ケーキが3種類あると言う。
「どれもおいしそうだよね」と、ここで普通ならバラバラのを頼んでちょっとずつ分けるのだろうが、コーヒーと共に各々3個ずつ注文。
お前ら化け物か!!
でも超あっさり完食。
最後のほうは少しずつ削るように食べていたが、それは決しておなかいっぱいだからでも飽きたからでもなく、食べ終わるのがもったいなかったからである。
「おいしーい!!」3人でパティシェ長のマサオくん(通称)を絶賛。
そうこうするうちに気がつくといつも閉店時間の1時を大きく回っている。
さっき10時だったのにどういうことー?
まさにレベナックマジック。
「いつも長居しちゃってすいません」
毎回そう言いつつも、次回もきっと長居は必至の私たちであった。

コメント