Kさんの晩ごはん?

2005年6月4日
正確に言うと今日のメニューは、ごはんとうどんとしゅうまい(付け合せにブロッコリーとさつまいも)とデラウェアであった。
こう書くと量が多いようだが、うどんも半玉ぐらいだし、ごはんもいつもより少なめなのでそう多くもないのだ。
今日は検査日で、午後から6例の心臓検査があった。
ちょうど配膳時はKさんが検査の真っ最中で、Kさんの食事はお取り置きであった。
ちゃんとKさんのうどんも冷やしうどん仕様になっている。
私はKさんのうどんとデラウェアに「K様」と書いた紙を貼り冷蔵庫に入れた。
あとで誰かがその横に私の分のうどんとダシとデラウェアを入れてくれていた。
そして、今日検査をすでに終えた患者さんの中にも、「今食欲がないからもう少ししてから食べたい」という人が2人いた。
検査とは言っても血管から心臓まで管を通すという大掛かりなものなので、実際にはちょっとしたオペのようなものである。
食欲がなくなるというのもわからない話ではない。
だが、その患者さんたちのうどんにはすでに温かいダシがかかっているので「なるべく早く食べたほうがいいですよ」と言っておいた。
そして他の患者さんたちの食事が終わるころに、その2人の患者さんもようやく食べ始め、私たちがオムツ交換をして給湯室に戻ると家人さんによってお膳が下げられていた。
私がそのお膳を片付けていると、ナカヤマさんが「Kさんのお膳も下がってるよ」と言って持ってきた。
あれ、もうKさん検査から帰ってきたんだ。
Kさんはストレッチャーで帰ってくるから、帰ってきたらストレッチャーからベッドに移すために私たちもお呼びがかかるはずだが?
でもナカヤマさんは「おむすびが2つしかないから、1つ食べてるよ」と言うので納得してお膳を片付けた。
検査の後は、管を入れる場所によっても違うが、だいたい半日程度寝たきりになるため、食べやすいようにごはんを小さく俵むすびにしてあるのである。
それが通常3個なのだ。
そして遅番のヨシモトさんとナカヤマさん、学生のヨコタくんが帰る7時になった。
「おつかれさまでしたー」と言いながらなにげなく冷蔵庫を見ると「K様」と書いてあるうどんとデラウェアが入っている。
ええっ!なんで?

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