言われりゃせんいね?
2005年5月10日「だからね、そうやって戻したのに、やっぱりまた借りたいとは、恥ずかしくって言われりゃせんいね?って言うの」
言ってるじゃん。
私はこういう間接的な物言いが嫌いである。
明らかに「別にそんなことないよ。じゃあ、また持ってこようか?」というこちらの答えを導きたいがための発言ではないか。
あっさり「やっぱりテレビがないとさびしいからまた貸して」と言えばいいのに。
だからと言って、「ああー、そうやってもめて返したんやったら、たった一日でまたつけてくれって言うのは確かに恥ずかしいよね」とは立場上言えない。
悔しいが、Sさんのお望みどおりの答えをせざるを得ない。
「別に恥ずかしくないよ。じゃあ、お茶を配り終わった後でまた持ってこようか?」と若干棒読みながら言わされてしまった。
お茶を配り終え、Sさんのところへテレビを持っていって配線したが、イマイチ映りが悪い。
しかしそうこうしているうちに患者さんの朝食を厨房にとりに行く時間が近づいてきた。
「映りがよくないから他のを持ってくるね。朝ごはんの後になるけどいい?」
「ああ、いいよ。朝のNHKの連続ドラマさえ見れたらいいから。あれだけは絶対見んとね」
またしても間接話法である。
患者さんに朝食を出し、食べさせ、片づけが終わるのはだいたい8時15分ごろで、すなわち朝の連ドラが始まる時間なのだ。
それから取り付けたのでは間に合わない。
要するに今つけろってことである。
しかし、朝ごはんを取りにいかねばもう間に合わない。
それにSさんの遠まわしな言い方に内心ムッとしていたこともあり、笑顔でこう言い放った。
「ああ、じゃあ、あとでね。連続ドラマは昼に再放送があるからそのとき見たらいいもんね」
そうは言っても急いで朝食の片づけをすませて、連ドラに間に合うようにテレビをつけた。
「ああ、よかった。ありがとう。これで連続ドラマが見れる。私の朝の楽しみやから」
そういうSさんはとてもかわいいばあちゃんで、「どうせつけてもらうんなら、あんな言い方せんかったらかわいいのに」と思ったが、よく考えると私のほうこそ「どうせ間に合うようにつけるんなら、あんな意地悪言わなきゃいいのに」である。
私もまだまだだなぁ。
言ってるじゃん。
私はこういう間接的な物言いが嫌いである。
明らかに「別にそんなことないよ。じゃあ、また持ってこようか?」というこちらの答えを導きたいがための発言ではないか。
あっさり「やっぱりテレビがないとさびしいからまた貸して」と言えばいいのに。
だからと言って、「ああー、そうやってもめて返したんやったら、たった一日でまたつけてくれって言うのは確かに恥ずかしいよね」とは立場上言えない。
悔しいが、Sさんのお望みどおりの答えをせざるを得ない。
「別に恥ずかしくないよ。じゃあ、お茶を配り終わった後でまた持ってこようか?」と若干棒読みながら言わされてしまった。
お茶を配り終え、Sさんのところへテレビを持っていって配線したが、イマイチ映りが悪い。
しかしそうこうしているうちに患者さんの朝食を厨房にとりに行く時間が近づいてきた。
「映りがよくないから他のを持ってくるね。朝ごはんの後になるけどいい?」
「ああ、いいよ。朝のNHKの連続ドラマさえ見れたらいいから。あれだけは絶対見んとね」
またしても間接話法である。
患者さんに朝食を出し、食べさせ、片づけが終わるのはだいたい8時15分ごろで、すなわち朝の連ドラが始まる時間なのだ。
それから取り付けたのでは間に合わない。
要するに今つけろってことである。
しかし、朝ごはんを取りにいかねばもう間に合わない。
それにSさんの遠まわしな言い方に内心ムッとしていたこともあり、笑顔でこう言い放った。
「ああ、じゃあ、あとでね。連続ドラマは昼に再放送があるからそのとき見たらいいもんね」
そうは言っても急いで朝食の片づけをすませて、連ドラに間に合うようにテレビをつけた。
「ああ、よかった。ありがとう。これで連続ドラマが見れる。私の朝の楽しみやから」
そういうSさんはとてもかわいいばあちゃんで、「どうせつけてもらうんなら、あんな言い方せんかったらかわいいのに」と思ったが、よく考えると私のほうこそ「どうせ間に合うようにつけるんなら、あんな意地悪言わなきゃいいのに」である。
私もまだまだだなぁ。
コメント