「なんでー???今のに乗るってメンバー言ってたよねぇ?」
今日は地震の影響で新幹線のダイヤは軒並み小一時間程度の遅れで運行していたのだが、その便に限ってはほぼ定刻どおりだったのに。
「どうするー?」と、とぼとぼと改札方面に向かっていると、改札口の向こうにYASSY発見!
「あ!YASSY!」
よく見ると周りにほかのメンバーもいるではないか。
「ああ、よかったー。まだ帰ってなかったんだー」
しかし、いざ安心すると今度は、メンバーがまだ来てもいないのに先走って改札内に入ってしまっている自分たちが恥ずかしくてたまらない。
改札を出ようとすれば、その姿をメンバーに見られてしまうことは必至である。
それはあまりにも恥ずかしい。
在来線の方の改札から出て走って戻ってこようかという案も出たが、それはあまりにも危険な賭けである。
ということで改札の中で、隠れてこっそり待つことに。
かなりバカである。
時間になってようやくメンバーが改札を通るところを待ち構えて「YASSY!」と声をかけると「わ!どうしたん?」。
それはこっちのセリフである。
そもそも最初に聞いた時間が間違いだったようで、ホッとするやら腹立たしいやら。
ホームでメンバーを囲み、事の顛末を話したりしているとIGGYがいない。
さっきまで喫煙コーナーでタバコを吸っていたのに・・・と思って見てみると、ホームの少し離れた場所に一人ポツンと立っていた。
なんでそんなところにおるのよ・・・。
私はしつこいことにまだ「夢がかなった悪夢」状態を引きずっていて、今日もまったくIGGYに絡んでいなかった。
しかし、そんなところに一人でいられたら、もう私はたまらなくなって、こそっとIGGYに近づいていった。
「IGGY。今度は愛知でね」
「愛知?ああ、瀬戸か」
「そう。カウントダウン。行くからね」
「ああ、じゃあ、すぐやな」
「うん。すぐだね」
IGGYは「じゃあ・・・」と言って、やってきた新幹線に乗り込み、車内でメンバーと合流した。
私も他の3人の方へすぅっと合流し、4人で新幹線を見送った。
走り去る新幹線が見えなくなり、私が「ああ、IGGY・・・」とつぶやくと、みんながハッとして「あらっ?IGGYさんいた?」。
いましたからー(笑)。
やっぱりみんなそれぞれの好きな人で手一杯なようである。
もちろん私も含めてであるが。
その後、空腹絶頂の私たちは手っ取り早くカフェめし。
さんざんブラックボトムのことを語って、帰るときレジの横にワッショイツアー05のフライヤが置いてあるのを発見!
もう何枚も持っているのに、また1枚ずつもらって帰る私たちは、結局「どこまでいってもブラックボトム」なのであった。

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