復唱?

2005年3月23日
私の仕事は看護助手である。
その名の通り、看護婦さんの助手、つまり看護婦さんの仕事の中で医療行為に属さないことをやっている。
はっきり言って看護婦さんのパシリである。
私はわりと自分がパシリであるということを自覚して仕事をしているのであるが、中には自分よりはるかに年下、自分の娘よりまだ若いぐらいの看護婦さんにパシらされることが我慢ならないという人もいる。
若い同僚でも看護婦さんの高飛車な態度が許せないという子が多い。
看護婦さんに「○○やって」と仕事を命じられても、チッと舌打ちして、聞こえないように「自分でやれよ」などと言っている。
そういう同僚に「じゃあ、お前の仕事は何なんだよ!」と思わず突っ込んでしまう、どちらかと言えば看護婦さん寄りの私である。
確かに物言いが横暴な看護婦さんもいる。
明らかにこちらのことを人間的に下に見ている看護婦さんもいる。
仕事の立場上は下だが、人間的に下に見られるとやっぱり私もムッとする。
でも、その人の看護婦としての仕事ぶりが尊敬できるものであれば、仕方ないなと納得する。
それよりもイヤだなあと思うのは、明らかに自分がやりたくないこと、自分がよくわかっていないことをこちらに振ってくる看護婦さんとか(未熟な看護婦さんに多い)、自分も今さほど忙しくないのにただめんどくさいからといって忙しくしてる私たちにわざわざ振ってくる看護婦さん(こちらはベテランに多い)の方である。
そういう時は私も「自分でやれよ!」と思うことがある。
ただ同僚たちは自分が暇でおしゃべりをしているようなときでもとりあえず「自分でやれよ!」と舌打ちするのでそこが納得できないのだ。
確かに私たちの仕事ぶりも悪い。
私が看護婦だったらもっともっと文句を言っていると思う。
同僚の私から見てもダラダラしていたり、タバコばっかり吸いに行ってどこにいるかわからなかったり、患者さんとなあなあだったり、「お前ら看護とか介護とかいうことをどういう風に考えて仕事してるんだよ」と言いたくなるような人が多いのだ。
だから、私は看護助手でありながら、心情的にはどちらかと言えば看護婦さんのほうに賛成できるのであるが、やはり何事にも例外はあるのである。

コメント