ライヴ後は物販コーナーでさっき買ったCDにサインしてもらう。
メンバーはharuchanが今日来たことをとても喜んでくれていた。
私が一人で行くといつもメンバー(特に岡本兄弟)から「今日は一人?」とか「おはるちゃんは最近来ないね」などと言われ、内心「一人ではアカンのかい!」の突っ込んだり、「いや、最近ホントに仕事が忙しくてたいへんみたいで・・・今日も来たいってすごく残念がってました」と必死になってSWAMP離れではないことを力説したりしていたのだが、あまりにもそういうことが続き、私もいささか苦しいものを感じていた矢先であったのだ。
だからなぜか私の方が「ねっ、来れるときには広島だろうとちゃんと観に来るんですよ」とharuchanが来ていることに対して鼻高々であった。
メンバーに「久しぶり」と口々に言われ、ちょっと恥ずかしそうなharuchanと共に出待ちまでして、しかしお見送りまではすることなく「さよならー」とさわやかに手を振って夜の広島の街に消えていった私たち。
実はこの「さわやかにお別れ」というのが、私たちがSWAMPに求める最大のものであったりする。
私もharuchanも、それぞれ娯楽の域を超えて熱烈に愛しているミュージシャンがいて、それはただ楽しむというよりもむしろ人生修行というか、もはや何を求めてやっているのかわからないほどデタラメに好きなので、追い詰められて勝手につらくなってしまうこともしばしばである。
別れのときなどは本当にさびしい。
でもSWAMPはいつも「あー、今日もライヴ楽しかったー。またねー!」とライヴ本来の楽しみ方をして、笑顔でお別れできる、私たちにとってまさに最高の娯楽なのである。
娯楽の殿堂SwampDeltaRockcafe‘。
「これからも娯楽の域を超えないよう注意しながらライヴを楽しもうね」とさっき買ったCDをエンドレスで聴きながら帰りのドライブを楽しんだ私たちであった。

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