その後も思い思いメンバーに絡んだり、めぐと♪明日からは あなたなしで 生きて〜いくのね〜 とか、♪もう逢えないけれど〜忘れないわ〜 とお互いを追い詰める歌合戦を繰り広げているとANTONさんがやってきた。
「SAKUちゃん、今日の曲順覚えてる?」
ANTONさんは毎回ライヴのセットリストをファイリングしているのだが(←素敵)、今日は誰かが持って帰ったのか、捨てられてしまったのか、もう残っていなかったらしい。
私はライヴ中は熱くなってしまうので、今見たばかりのライヴなのに、アンコールぐらいしか覚えていなかった。
お力になれず申し訳ないと思っていると、YASSYがやってきて今日のライヴの1st、2nd、アンコールまでの曲順をスラスラッと言ってのけたので、私はものすごく感心した。
素敵!この人ただのお祭り番長じゃないわ。
そうこうしているうちに撤収作業が始まり、私たちは外に出た。
外でもメンバーに「気をつけて」という言葉を強要し(帰りの長い深夜高速運転のお守りにするため)、口々に言ってもらい気をよくしていた。
コーくんも何度も「気ぃつけて帰りや」と言ってくれた。
私はずっとコーくんは肌がつるつるできれいだと思っていたのだが、今日のライヴ中に初めて頬のニキビ跡を発見した。
コーくんと出逢って、もうすぐ10年がたとうとしているのに初めて気がついたのだ。
そしてそれに気がついたことによってなぜかますますコーくんを好きになっていたのだった。
ニキビ跡さえ、コーくんには「素敵」の要素なのである。
書いていたらまた見たくなってきたぞチクショー(←期せずしてMONKYエッセイ風)。

メンバーが楽器を車に積み始めて、お別れの気配が濃くなってきた。
私はぐだぐだと「いやだー!私も一緒に行くー!明日も見たいー!」と、宇部弁でいうところのジラをくり続けた。
そして、明日の長崎にも行くクミコちゃんのことをうらやましく思う反面、明日のクミコちゃんのさびしさを思うとなんだかかわいそうに思えて、また泣けたのであった。

コメント