今日は熊本のぺいあのプラスでブラックボトムのライヴ。
明日は佐賀、そしてあさっては鹿児島の国分と3日間のブラックボトムツアーのスタートである。
夜勤を終えた私は大急ぎで支度をし、めぐ号で一路熊本へ。
佐賀、熊本、国分というルートならかなり楽であるが、ラストが国分(ブラックボトム的にはさらに次の日長崎があるのだが、私たちは不参加)。
国分から山口まで直行し、そして仕事はさすがにキツイ。
しかしやるしかないのである。
と言っても運転手はめぐなのだが。よろしく。
熊本まではわりかし難なく到着。
ホテルにチェックインし、一応会場をチェックしておこうとぺいあのへ歩いていると、向こうから気品あふれる貴公子がやってくるのを発見。
「なに?あの普段着なのにとてつもない品をまきちらしている貴公子は!」と目を凝らしてみるとコーくんであった。
「コーくーん!」
「やあやあ」と軽く手を上げながらニヤニヤと私たちに近寄ってきた貴公子は若干顔色が悪かった。
ブラックボトムは今回北海道から熊本へ、ほぼ日本縦断の大移動で、移動のフェリーがかなり揺れたらしい。
「三半規管が狂いまくってて、まだ揺れてるカンジや」と移動の苦労を語る貴公子だったが、私たちの感想は「コーくん素敵」のみでポーっとコーくんの顔ばかりを見ていた。
男前を見て満足した私たちは、今度は商店街へくりだし、空腹を満たして再びぺいあのへ。
一回の居酒屋の前でメニューを見ながら「もし今この店に入ったら何を食べるか」という架空の話で盛り上がっていると、リハを終えたメンバーが出てきた。
みんな口々に移動のフェリーが揺れたことを語っており、旅の苦労がうかがわれた。
ぺいあのはチケットに整理番号もないし、来た順番に並んで待つということができないスタイルの会場なので、なんとなく「私たちずいぶん前から来て待ってるんだから、一番最初に入りたいですけどいいですよね?」という無言のオーラを放ちながら開場を待ち、そしてまんまと一番最初に入らせていただいた。
遠慮なく一番前の真ん中のテーブルに座り、酒を飲みながらライヴが始まるのを待った。
ああ、でも、始まったらすぐ終わって、そして明日もあさってもすぐに終わって、泣きながら国分を後にするんだろうなあ。
まだツアー初日にして、もう帰りのことを心配してセンチになっている私であった。

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