「あのチェッカーズの確執の話っていったいどうなん?」というANTONさんの質問に、私が答える形でいろいろ話した。
仕方がないことだけど、ワイドショーなどで報道されている内容を前提としていたので、「そもそもそれがちょっと違うんですよー」と私が分かる範囲で説明した。
ANTONさんは「やっぱり売れるといろいろたいへんなんやなー」と言いつつも、「俺らは大丈夫やで」と言っていたのが心強かった。
そして「あの亡くなった人、すごいドラムうまいよなー」と言っていた。
やっぱりそうなんだ!と、とてもうれしかった。
ひとしきり話し終わると、王子さんがやってきて、ANTONさんが「SAKUちゃんにチェッカーズの話聞いててん」と言うと「俺も聞きたい」と言ってくれたので、今度は王子さんに。
王子さんもとても真剣に話を聞いてくれて「SAKUちゃんから話聞かへんかったら、ワイドショーの話し鵜呑みにしてるとこやったわ」と言ってくれた。
そして「ワイドショーで昔の映像いっぱい流れてたけど、チェッカーズって、すごいええカンジのバンドやってんなー」と言ってくれたので、ワイドショーで取り上げられたのも悪いことばかりではないなとうれしく思った。
そう。チェッカーズはとてもいいカンジのバンドだったのだ。
私は今でも大好きである。
だからこそ「せめて葬式のときぐらいは6人仲良く」はしてほしくなかったのだ。
今回の騒動でいろんな人にチェッカーズの確執について聞かれた。
でも、肝心の「送る会はどうだった?」と聞いてくれた人はほとんどいなかった。
それだけに、こんなときでもクロベエ自身のことや、チェッカーズというバンドそのものについて目を向けてくれたANTONさんや王子さんに私はとても救われた思いがした。
そしてやっぱり王子さんも「俺らはそんなことにはならへんから安心して」と言っていて、それが本当だと思えるから、私の胸の中はとても暖かくなったのだった。

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