楽しかったSUNSETから一夜明け、私はやや重い気持ちで出勤した。
「徳永善也を送る会」まであと一週間、結論を出すのは今日がタイムリミットであった。
会場まで行けない人は献花という形で参加できるようになっていて、そのお花代の振込み期限が今日までであったし、そうでなくても「行けるかどうかわからない」という形でいつまでもめぐを引っ張り続けるのも今日が限界であった。
おそらく行けないだろうし、それならばめぐも早く飛行機や宿泊の手続きをしたいだろう。
だから今日中に結論を出すと、昨日めぐに言っていたのだ。
クロベエが亡くなったというお知らせと同時に「送る会」が催されることが発表された。
そのときからずっと「行ける日でありますように」と祈り続けた私たちであったが、今月の頭に発表された日時は、勤務の日であり、しかも昼間だったので休みでなければ無理な時間帯であった。
何とか休みを代わってもらえないかと思い、13日のシフトを吟味したが、その日の休みは2人で、1人は夜勤明けの次の日の「明け公休」で、1人は12日13日と希望休みであった。
希望で連休を入れているからには何か予定があるんだろうし、明け公休の人に「代わってくれ」と言うのはちょっとはばかられる。
私は常々「明け公休はいらない」と思っている人である。
夜勤明けの日は朝9時で帰れるのだから、それで充分疲れが取れる。
だから次の日まで休まなくても、むしろどこか別の日に休みをくれたほうがいいのに、と思うのだ。
だが、私のこの持論に賛成してくれる人はいまだかつていた例しがない。
みんな「えー!明けの日だけじゃ休みが取れない。絶対に明け公休がいる!」と力説するのだ。
だから、私の明け公休の日に、誰かが「代わって」と言ったら、私は気持ちよく代わってあげられるのだが、逆はちょっと言い出せない。
かと言って希望休のアキモトさんに「アンタの用事より私の用事の方が絶対に重大だから代わってくれてもいいじゃん」とは、たとえ思っていても、口にできるほど豪快姉さんではない私なのだった。

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