ひやりはっと?

2004年10月15日
病院で働いていると、ひやりはっとというものを書かされることがままある。
普通の会社で言うところの始末書のようなものである。
「ひやりはっと報告書」といい、その名のとおり、ひやりとしたりハッとしたりするようなことがあったときに書かされるのである。
主に看護婦さんや看護助手が書かされるのだが、まあ、なにしろいろんなことで「○○さん、ひやりはっとね」と言われるのである。
たいていは書かされても仕方のないような失敗をしたときに書かされるのだが、言いがかりのようなことや、看護婦さんの虫の居どころしだいで、たいしたことのないようなことでも書かされたりする。
また、自分の失敗ではなくても、患者さんが勝手に怪我したり、転んだりしたところをや、何か備品等が壊れているのを発見、目撃したりしたときにも書かされるので、一概に「なにかしでかしたから書かされる」というものではないのだが、やはりひやりはっと=やらかした感が強いのは事実である。
看護婦さんで言うと、例えば朝飲ませるはずの薬を前の夜に飲ませてしまったとか、飲ませ忘れたとか、申し送り忘れでなにか問題が起こったとか、患者さんが勝手に歩いて転んだとか、そんなことである。
私たち看護助手は、お風呂の温度がぬるかった、または熱すぎた、車椅子移乗のときに足をぶつけて患者さんにアザが出来た、食事の配り間違い、爪を切っていて深爪した、看護婦さんや患者さんから頼まれていたことを忘れた、接遇面でのクレームなどなどさまざまである。
所定の用紙に、そのときの状況や、起きた事柄、そのときに自分がとった措置を記入し、まず自分の直属の上司(私で言えば5階の看護師長)に提出する。
しかし一度で受理されることはまずない。
なんだかんだと書き方に難癖をつけられ、書き直しを命じられる。
そしてやっと師長からやっとOKがでたら総師長へ。
そして総師長からももちろん難癖がつけられ書き直し・・・。
かようにひやりはっとというものは私たちにとってとてもとても厄介なものであり、できれば書きたくないと思いながら日々仕事をしているのであるが・・・。

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