メンバーがいったんホテルに戻ってシャワーを浴びる間待っててということで、メンバーの後をつけてホテルへ。
やっぱりストーキングスタイルの方がしっくりきますね。
メンバーがホテルの中へと消えていくと、シャワーを浴びれない私たちも大慌てでちょっとだけでも清潔行為に励む。
主にサラサラシートと化粧直しであるが、めぐはインに着ていたキャミを脱いで運転席後ろの犬のクッションの下にたたんで置いていた。
その直後、早々とシャワーを終えたANTONさんが、めぐ号の車のドアを開けて、運転席後ろに乗り込んできたからさあ大変。
私が急いで犬のクッションごとめぐのキャミを自分の尻の下に隠したのと、めぐが「犬の下!犬の下!」と2回小さく叫んだのがほぼ同時であった。
ANTONさんは車に乗り込むなり「わ、なんかめっちゃ女の匂いがする」と言っていた。
ええ、なにしろめっちゃ女くさい行為が短時間のうちに繰り広げられましたから。
結局ANTONさんはそのままめぐ号で移動。
メンバーは洗濯物があるためコインランドリーに立ち寄った。
ああ、そうか。この人たちはこうやって自分たちのことは自分たちでやりながら飄々と旅を続けているのだなあと、なんだか胸が熱くなった。
その後、お店について、メンバーは次々においしそうな魚をいっぱい注文し始めた。
魚好きの私にはとてもうれしい。
コーくんは魚の身をほぐすのが上手で、なんかとっても「らしいなー」と思った。
頼んだ魚はなんでもすごく美味しかった。
ただちょっと、ナス餃子の中のひき肉が、昼間食べたオレンジのかき氷の味がしていたのだが。
メンバーはすごくまったりといろんな話をしていて、私は口を挟むのがもったいなく思えて、ずっとメンバーの話に耳を傾けていた。
私がブラックボトムを知ってから9年の月日が流れたが、今までに見たことないメンバーの姿だったような気がする。
私もずっと一緒に旅について回れたらどんなにいいだろうかと、本当に心から思う。
でも、それはできないことだから「ブラックボトムも今頃がんばってるかな?」と思いながら、私は私の日常をがんばるしかない。
ブラックボトムに比べると甚だ小規模でも、私も自分の周りの人に「ちょっとしたなにか」を与える存在でありたいなと思う。
その後メンバーの車をお見送りして私たちも帰宅の途に着く。
今日一日の楽しい話は、どんなに話しても尽きることがなく、なんだかあっという間に宇部に着いてしまったのがさびしかった。

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