北九州に住んでいた頃は、たまに私が以前働いていたショッピングセンターに、フラッと顔を見に来てくれることも逢ったのだが、横浜に行ってからは、ブラックボトムのインストアライヴに来てくれたときに一度逢っただけである。
そのときジョニーくんは「ANTONさんがタイプだ。かっこよくてたまらん」と唸っていた。
ジョニーくんは、ゲイなのだ。
ジョニーくん曰く、自分はANTONさんが好みだが、ブラックボトムの中で最もゲイ受けするのはYASSYらしい。
そしてYASSYよりはやや落ちるが、コーくんもかなりのものだそうだ。
よくわからないが、ゲイの中にはスキンヘッドマニアというジャンルがあるらしいのだ。
デブ専、老け専、ヒゲ専などと同様に、スキンヘッド専の人もいるらしい。
「ANTONさんも帽子の下はスキンヘッドだよ」と言うと「それはすごい・・・」と絶句していた。
ジョニーくんによると、ゲイの人は相手と目が合えばその人がゲイかどうかわかるらしいのだが、ブラックボトムの中にはゲイはいないと言っていた。
まあ、それは察しはついていたが。
それもMONKYがゲイだったりしたら、私が今まで見てきたものはなんだったのかと言いたくなるではないか。
ジョニーくんのゲイとしての手腕はすごいらしく、よく電話をかけてきて「○○(店名)の店員にめちゃタイプの男がいる」とか言っていたと思うと、次の電話では、もうその人と付き合っていたりするのだ。
相手の人はもともとはノーマルだったのに、罪作りな男である。
しかし横浜に越して、新宿2丁目に行ったりすると、いいなと思う男がいて、口説いていいムードになったかと思うと、実は相手がウリ専ボーイで金の話をされたりすると言って悲しがっていた。
それでも前回電話をしてきたときは、2歳年上の彼氏ができたと言っていたのだが。
さあ、今回の電話はいったい何の話でしょうか。

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