ライヴが始まったものの、最初の1・2曲目はアブラーズというバンドのパワーを受けることやら、懐かしさやらでいっぱいいっぱいだった。
トオル以外のメンバーとは、解散後疎遠になっていた。
尚之は多分5年ぶりぐらいだと思う。
クロベエとも8年ぐらいは余裕で逢ってない。
そして裕二とはなんとチェッカーズ解散以来なんと約11年ぶりなのであった。
11年前まで、私はこの人たちととっても仲がよかった。
いつもこの人たちのことばっかり考えていた。
ライヴや追っかけ以外では逢ったこともなかったけれど、心の中では大親友だった。
たとえ大阪城ホールのスタンド席から、大声で、聞こえることのない声援を送っていたとしても、心はいつも近いところにいた。
11年という、あっという間だったけれど長い月日の中で、いつの間にか疎遠になっていた。
今、顔を見るまで、疎遠になっていることにすら気付かなかったのだが、顔を見たとたん、また元のようになかよくなれることを確信できてグッときた。
なによりも、クロベエの笑顔が全く昔どおりで、ホッとしてしまった。
そしてONCE UPON A TIME。
チェッカーズ時代のインスト曲で、尚之がステージの袖からクッションの乗った台車を押してきて、その上にトオルが乗って、シタールをかき鳴らした。
台車を押して尚之がステージ上を行ったり来たり。
トオルが私の方に来ると、10年前に戻ったかのように大暴れしてしまう。
近くで見ると、トオルの靴下の色が赤で(チェッカーズ時代いつもトオルは赤い靴下をはいていた)、ウルッときてしまった。
やっぱりトオルの靴下は赤だったか。
そしてONCE〜が終わるとブレイクタイム。
4人が声をそろえて「ブレイクターイム」と言ったのだが、最初は聞き取れなくて「なに?なに?」とか言っていた。
こういう風に3・4曲やっては座ってのMCというカンジでライヴは続いていくらしい。
お互い年取りましたからね。

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