21日以来、私は失恋の痛手というものにやられまくっていた。
好きなミュージシャンが結婚する。
それだけのことと言ってしまえばそれまでである。
でも、8年越しの片想いの相手から「自分は結婚するから、誰かいい人を見つけてほしい」と言われたといえば、なんかちょっとベタな恋愛小説のようではないか。
IGGYが結婚する。
そのことに対して私の胸に沸き上がっているのは決して負の感情だけではない。
自分の好きな人が幸せになろうとしていることに対する期待感もある。
そしてIGGYが私に「いい人を見つけてほしい」と心から思ってくれているらしきことが伝わったからこそ、ますますIGGYを好きになって、それで救われたという思いと、かえってつらいという思いが交互に襲ってきて、なにかっちゃ泣いていた。
トオルが結婚したときの「今すぐ地球が終わってほしい」というような爆発的な絶望感はないが、地味〜に苦しかった。
それでもSWAMPのライヴがジャックブルースであるのでとりあえず徳山へ。
まだ時間が早かったので、徳山の街をうろついているとメールが入った。
オバッチからだった。
今日でリエちゃんと付き合い始めて1年だという。
そうか、去年の元気人間コンテストの前の日からだから今日で1年か。
今日は奇しくも2人の中間地点の徳山でデートだったらしい。
ということはこの街のどっかに2人がいるのね。
「1年経ったけど、まだどんどん理恵のことを好きになっていく」とオバッチのメールには書かれていた。
なかよくやってるんだなあ。
2人の幸せそうな様子に、私の気持ちもほっこりしてきて、2人から幸せのおすそ分けをもらったような気分になった。
そして私もちょっとだけ元気を取り戻して、SWAMPのライヴを楽しんだのであった。

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