8／21　アジアンサックス

パレードが終わって、さてご飯でも・・・と思って歩いているときに、「SAXはどうなった？」という話になった。
リバーウォークから帰って、さっそく買ったリードを試してみたらバッチリ装着できた。
おう、できたやん！と喜んで吹いてみたが、まったく音は出ず、スカーッと空気が漏れるだけであった。
あれ？
しかし、何度も何度も教則本に書かれているアンブシュアにのっとって吹いているうちに、なんとなくリードが震えているような気配があった。
ん？これはもう少しがんばれば音が出るのでは？と思い、続けていると甚だ弱々しいが、ブルゥーと音が出始めた。
そんなカンジで、教則本だけを頼りに細々と練習をしていたのだが、このところどうも行き詰まっているのだ。
いくらやっても上のミ以上の音が出ないのである。
それは練習しだいでいつか出るようになるものなのか、それとも楽器を調整に出したりしないとダメなのか、それすら私にはよくわからなかった。
私の吹き方がよくないのはもちろんだと思うが、なにしろモノも安物をさらに中古で安く買っているのだ。
そんな事情を説明して「調整に出したりしたほうがいいのかなあ？」と先日トランペットを調整に出したというヒロコちゃんに聞いていると、アツコさんが「でもSAKUちゃんの楽器はメーカーがメーカーだから・・・」と言った。
SAXを買ったとき、メーカーをアツコさんに聞かれた。
買っておきながらよくわかっていなかったので本体に書いてある文字がたぶんメーカー名だろうと思ってそれをそのまま答えたのだが、それをアツコさんはわざわざネットで調べたらしく、いわく「SAKUちゃんの楽器のメーカーは台湾のメーカーで、安い初心者用のセットばっかり作っているところ」なのらしい。
まあ、値段から言ってそんなもんだろうとは思っていた。
でも私はそれでいいと思って買ったのだ。
実際、超がつく初心者だし、モノになるかどうかもわからない。
どんなSAXがいいかもわからない。
そんな私だから1号機はただ吹ければいいというか、指使いがわかればいいぐらいの気持ちであった。
そして、練習してもしそこそこ吹けるようになったら、そのときに自分に買える範囲で、自分の好みにあったものを買えばいいと思っていた。
自分でそれがいいと思って買ったにもかかわらず、アツコさんに言われた言葉で、私はとっても凹んだ。
そんな安物のSAXだったら買わないほうがましだとアツコさんに思われているのだろうか？
完全にやる気をなくした。
私の全人格を否定されているような気さえしたほどである。
今はやる気が復活しているから書ける話であるが。