いやしいハマムラ?

2003年8月8日
昨日のことである。
最近入った同僚のクロカワさんがお昼休みに自分が持ってきた食べ物を同じく同僚のオノさんにふるまっていた。
私は違うテーブルで食べていたのでモノは見ていないが、聞こえてくる話によると、たけのこを梅酢につけたものらしい。
「ふーん、これはちょっとかわってるねー」というオノさんの声が響いていた。
そんなこともすっかり忘れていた今日、給湯室の、私たちが飲み物を入れている冷蔵庫の横の台の上に、コーヒーの瓶に入ったしば漬けが置いてあった。
この様子からして、誰かが家で漬けたのを持ってきたものと思われた。
ハマムラは朝からこのしば漬けが大変気になっているようで「このしば漬け誰の?」と何度も何度も聞いていた。
いいじゃん、誰のでも。
自分のじゃないことはわかっているんだから、誰のでもハマムラには関係のないことである。
それでもハマムラは「これ誰の?」を繰り返していた。
そして早食の人(補助看は早食と遅食の二手に分かれて昼食を摂る)が食事に入るとき(私もハマムラも早食であった)、ハマムラがまた「ここにあったしば漬け誰の?」と聞いていると、タケイさんが「ああ、あれしば漬けじゃないよ。たけのこを梅酢に漬けたんて。クロカワさんがオノさんにあげようと思って持って来ちゃったみたいよ」と言った。
おお、昨日言っていたアレかー。
昨日実物を見てなかったからピンとこなかったよと私が思っていると、ハマムラが「まぁ、それならそうと言ってくれんにゃ!私ゃ食堂に持っていったーね!」と憤慨しながら食堂方面に去っていった。
はぁ?なんで自分のでもないのに食堂に持っていくんだよ!
どう考えてもおかしい話である。
なのに逆にハマムラのほうが軽くキレ気味なのはなぜ?
でも、これでもう件のブツはクロカワさんからオノさんの手に渡るものということが判明したし、ハマムラが食堂から元の位置に瓶を戻して一件落着と思った私はあまりにも凡人であった。
ハマムラの常軌を逸したいやしぶりの前には、私が34年間生きてきた中で培ってきた常識は一切通用しないと学ぶことになったのだった。

コメント