はぁーん??
なんとHが大好きでぶちキモいと評される「ナカノさんのダンナさん」は私の中学の同級生のナカノシンジであった。
まだウブであった頃の同級生だし、卒業以来多分会っていないと思うので(しかし後でよく話を聞いてみると家族でよく私の元勤務先に買い物に来ていたらしいので見かけたことぐらいはあったかもしれない)、大人になっていきなりHが大好きとか言われるのは生々しくてちょっとイヤかも。
ナカノシンジは中2のとき同じクラスで、確か班も同じだったような気がする。
席も近くて、わりとよく話をした方だ。
おとなしくて地味で目立たなかったが、わりとよい人と言ってよかったような気がする。
バスケ部に入っていて、私は当時バスケ部の1級上の先輩が好きだったので、よくナカノから先輩のことを聞き出したりしたものである。

いきなりの同級生出現に動揺した私は、ムラシタさんと、ナカノシンジを休憩室に案内して戻ってきたトヨタさんに、彼は私の同級生だと告げた。
そして、ちょっと迷ったが、休憩から戻ったナカノさんにも正直に言った。
なんかこっちだけ知っていて黙っているというのもイヤらしいような気がしたからである。
みんなはとても驚いて、トヨタさんは無邪気に「中学生のときってどんな人やったん?」と聞いてきた。
トヨタさんとナカノさんは子供が同じ幼稚園に行っているので、トヨタさんはナカノのことをよく知っているようである。
私は無難に「いや、わりとおとなしかったけど、やさしくてけっこういい人でしたよ」と言った。
ナカノさんは「そうなん?じゃあ帰ってダンナに聞いてみるね」と言っていた。
そしてその後ナカノさんからその結果を聞くことはなかったのだが、夜勤でナカノさんと一緒になったとき、ナカノさんがふと「あ、そうそう。ダンナに聞いてみたらねぇ、○○さん(SAKU)のこと覚えてないって言うんよ」と言うではないか!
なっにー!!
私はキャラ的にもかなりインパクトが強い方であったし、名字もけっこう珍しいので決して忘れられるような存在ではなかったはずだ。
私がナカノを忘れているならいざ知らず、ナカノが私を忘れただぁ?
ナカノシンジの分際で生意気な!(どっちがだよ)と思いつつ、中学の同級生に片っ端からこの顛末を報告するとやはりみんなの口からも軒並みこの言葉が出てきたのであった。
「ナカノシンジの分際で!!」
一言で言えば、そんなヤツだったということである。

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