沖縄みやげ

今回の沖縄の旅の、補助看仲間へのおみやげは「ちんすこうショコラ（チョコレートがけちんすこう）」であった。
私はプレーンなちんすこうがかなり好きなのだが、単なるちんすこうだと何も考えずに買ったっぽいし、若い子には地味過ぎるかもしれない。
私はわりと義理のおみやげもこだわって選ぶ方だ。
どうせ買うならおいしくてみんなが喜んでくれるもの。
そうでなければいっそ何も買わない。
今回は「ショコラ」が私のこだわり部分である。
そして数あるちんすこうショコラの中から私が選んだのは「スイート」と「ミルク」が各14本、計28本入りというもの。
補助看の人数は私を含めて14人。
「スイート」と「ミルク」を各1本ずつ取ってもらえばきっちりではないか。
私も食べれるというのが何よりグーである。
私がおみやげを持って出勤すると、私がとてもかわいがっていた患者さんが死亡退院しており、空のベッドがぽつんと残っていた。
そうか、W邊さんは亡くなったのか。
そうか。
どことなくダウンタウンの松ちゃんに似ていたW邊さんのコミカルな表情を思い出すと切なくなるため、極力考えぬよう努めた。
さて、おみやげであるが、讃岐うどんツアーのときの芋きんつばの例もあるため、たいへん野暮だが「『ミルク』と『ショコラ』各1本ずつ取ってください」と貼り紙をしておいた。
みんな思った以上においしいと喜んでくれて驚いたが、私もお昼休みに食べたら思いのほかおいしかった。
その時点で各3本残っていた。
休みが2人、夜勤入りが1人なので計算はばっちり合っている。
よしよし、わざわざ貼り紙までして指定した甲斐があったぜ。
そう思ったのも束の間。
私が介助浴に行って戻ってくると、そこには空のちんすこうショコラの箱が残っていた。
はぁー？なんでー？
なんで今日いない人が3人いるのになくなってるの？
そして100歩譲って食べたとしても、空箱くらい捨てとけよ。
まったく誰だか知らないけど、一筋縄でいかないヤツらだぜ。