さて、今日はカズオくんの結婚式である。
朝起きた瞬間から、天気はあいにくの雨であった。
ホテルから歩いて15分ぐらいの結婚式場は、昨日の夜、下見していたためバッチリ!の予定だったのだが、イチコの足は思ったよりもかなり衰えていて、ものすごく時間がかかってしまい、ぎりぎり到着になった。
私たち親子がついたときには、もうみんなが親族紹介の部屋に向かうところで、マサトシおじさんとヤスコさんはとても心配していたらしい。
ごめん。
雨に濡れた体を整えるまもなく、親族紹介の部屋に行くと今日の主役の2人がいた。
しかし、カズオくんが6年前とは別人になっていたので驚いた。
6年前、カズオくんは痩せたいい男だったのだが、今日のカズオくんはかなり太っていた。
15キロは太っているだろう。
教会での結婚式は、こんな私ですらちょっと「いいなぁ」と思った。
それは2人が幸せそうだったからだ。
私は結婚自体への憧れは、ホントにまったくといっていいほどない。
ただ、自分が愛している人から愛されるということにはすごく憧れる。
カズオくんと、新婦のユカさんからは私が憧れる雰囲気が漂っていた。
披露宴での、仲人さんによる新郎新婦の紹介によると、やはりユカさんは看護婦さんであった。
ああ、ずっと付き合っていた人だったんだ・・・と私はうれしかった。
さすがわがいとこである。
そしてやはりというかなんというか、カズオくんの友人でマイクを手にした人は全員「カズオくんは幸せ太った」と言っていた。
私がカズオくんとの血のつながりを感じざるを得なかったのは、このカズオくんが、まぁ泣く泣く!
「自分が不甲斐ないばっかりになかなか結婚までいたらず、ユカさんに今まで不安な思いをさせてきた」と言って号泣するカズオくんの横でユカさんはにこにこしながらカズオくんの肩を後ろから叩いていた。
そして私はというと、逢うのが今日で2回目のカズオくんに感情移入して、やっぱり泣いてしまっていたのであった。

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