それからまっちゃん先生の講義を受けながら実際にうどんを打つ。
まっちゃん先生の講義はとってもわかりやすかった。
人柄も一見ガラッぱちなおばさんかと思ったが、そんなことはなく、さっぱりした気持ちのいい人であった。
うどんがとても消化がいいのは皆さんもうすうすはご存知だと思うが、だいたい胃の中の滞在時間は2時間だそうだ。
手打ちうどんの材料はいたってシンプル。
中力粉、塩、水、これだけである。
それだけに塩にはちょっとこだわりたいところである。
食塩ではダメらしい。
食塩水で中力粉をこね、こねあがったものを厚手のビニール袋に入れ足で踏む。
その、踏むときにまっちゃん先生は曲をかけて(モー娘。やチェッチェッコリなど、新しくてノリのいい曲をかけていた)その音楽に合わせて踊りながら踏むのだ。
これがまっちゃん先生考案のうどんダンスなるものらしい。
私とビキは全工程を半々にやっていたが、私たちと一緒に受講したカップル(東京から来たらしい)は主に女の人のほうにすべてを任せていた。
もちろん「おまえがやれ!」的ノリではなく、「全部やっていいよ」という温かい雰囲気であった。
その女の、いい歳して(多分私たちと同じくらい)優等生っぽいカンジがどうも私には合わなかった。
まっちゃん先生との受け答えやら、彼氏に対する態度とか、軽い質問事項など、すべてが絵に描いたようであった。
交われねー!
実際交わらなかったが。
そして打ち終えた生地をくるくると丸め、ビニール袋にしまった。
これを家に持って帰って、お土産にもらった麺棒を使って製麺するのだ。
講義の後、下のお店で中野うどん学校特製の粉を買った。
別に普通の中力粉でいいらしいが、あえて買っておかないと打つ気になれないかもしれない。
家で作るときはビキみたいに均等に伸ばせるようにがんばるぞ。
なにうどんにしようかしら?

コメント