ひとバンド終わるごとにスタバでホットコーヒーを買って温まったり、ビブレの店内に入って暖を取ったりしていたので、あんまりちゃんと見ていたとは言いかねるのだが、出るバンド出るバンドけっこう好きであった。
やっぱジャグっていうジャンルが私の肌に合うと思われる。
ジャグというのは1920年代頃にアメリカの南部から発生した音楽でそもそもジャグというのは水差しの土瓶のことを指すらしい。
空の土瓶の口を吹いてチューバのような音を出したり、洗濯板や、洗濯桶、つまり身の回りの生活用品を楽器として使う音楽である。
楽器があるから音楽をやるのではなく、本当に音楽が好きで、音楽が生活に根付いているところから発生した音楽だからこそこんなに楽しいんだと思う。
使う楽器が変わっているから、大道芸的に見ているだけでも楽しいし。
中杉ストンパーズを見ていると横に誰か来て踊り出したので見るとナリタさんであった。
また通りかかったらたまたま輿石くんが出ていたので、ということだったらしい。
そして飯部ポンコツバンド。
久々にピンクブルータスの曲がいっぱい聴けたのでうれしかった。
でもやっぱりピンクブルータスとして出てほしかったなー、と思ったがそれは涼太くんも同じだったようで、「僕は宇部でピンクブルータスというバンドをやってて」と何度も何度もピンクブルータスという名前を出していた。
今ピンクブルータスは活動休止中でさびしいので、そんなことすら私にはうれしかった。
それからムービル1階へと移動してまたライヴ。
「建物の中だからあったかいね」とナツコちゃんを振り返ると、ナツコちゃんは温泉地の日本猿みたいになっていた。
肌質すらいつもと違う。
「体の芯まで冷え切っちゃったからもうダメ」らしい。
観客が少なかったので、ビルの前で「なまいきピエロット」をやりながらお客さんを呼び込み、そしてまた中で1からなまいきピエロット。
うれしいぐらい何曲も何曲も披露してくれて「ねぇ、涼太くん、時間大丈夫なん?」と思うぐらい時間オーバーしていたのだが、意に介せず、さらに「休憩長いよ野口さん」をお客さんの名前バージョンで。
そしてさらにしつこく普通バージョンでもう1回やり、ようやく終了。
私としては大満足だったんだけど、ホントに時間よかったのかなあ?
夜は夜でサムズアップ等でライヴが行われるのだが、私は諸事情により最終の飛行機で山口に帰らねばならず、ナツコちゃんは寒さでギブアップ。
なので敦子さんも昼間だけで帰ることになった。
私は楽しかったけど2人にはちょっと申し訳なかったかなと思ったりもしてしまった横浜ジャグフェスであった。

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