3/16 青の炎?

2003年3月31日
そして忘れちゃいけないのがヒロイン役のあややである。
あややはかわいい。しかし、その思いっきりの「キミ」呼ばわりはどうか?
「キミは○○なの?」なんていう女子高生なんかいね―よ!
「キミ」ってなんだよキミって!
「渡る世間は鬼ばかり」によるえなりくんの「こしらえる」や「○○ってほうはないだろう」という言い回し以上にありえん!
なんかね―、陰気くさい性格も私にはイマイチで、あややでなければ目も当てられなかったところであろう。
寛斎はヤなヤツの演技がうまかった。
それと感電死するところ。
よくしびれてもないのにあんなにしびれたふりができるものである。
それと、よかったのが川村陽介。
ニノが寛斎を殺したことをかぎつけて、金を強請り、ニノからニノのバイト先のコンビニでの狂言強盗を持ちかけられ(ニノは川村陽介を殺す決意をし、正当防衛を主張するためにそそのかしたのである)、逆に殺されてしまうのだが、すごいバカっぽい。
こいつホントにバカじゃないか?と思った。
演技もすごい自然で、ニノやあややは台詞回しが蜷川チックというか、今の若い子の話し方ではなかったが、川村陽介だけはリアルな若い人であった。
刑事役の中村梅雀の演技もさすがに渋く出演者の中ではひときわ目立っていた。
悪い映画ではなかったと思うが、私はラストシーンがやや不満であった。
梅雀に追い詰められたニノは、「明日すべてを話す」と約束する。
そして翌日オープニングと全く同じように部屋の電気をパチッ、パチッと消していき、ガラガラとシャッターを開けて、朝の光が差し込んでくる。
そしてロードレーサーで疾走する。
そこで終わってほしかった。
後はこっちで勝手に想像するからけっこう!
実際には、その後ニノがあややに逢いに行って、その帰りにロードレーサーでトラックにひかれそうになってしまう。
実際ひかれたかどうかはわからない。
そんなとこだけ想像に任されても。
で、最後はあややが絵を描いていて(たぶんテープにとったニノの声を聴きながら)、急にカメラをにらむように不満げな目を向け、その目に涙が盛り上がってくるシーンで終わりである。
なんかねー、ラストシーンがいまひとつだった。
でもとりあえず寝はしなかったけどね。

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