Yさんとお別れをして家に帰ると、郵便受けの中に私宛のハガキが入っていた。
差出人はなんとあの方であった。
そう、ジャイアンツの桑田真澄氏である。
私は中2のときPL学園の1年生投手である桑田にひとめぼれをした。
それ以来、20年間私はどんなときも終始一貫して桑田の味方である。
私は野球人としての桑田を意外なほどかっていないが、1個人桑田真澄のことは誰よりも信用している。
実は一度も逢ったことがないが、私の中では20年来の大親友のような気持ちでいる。
先日めぐが宮崎キャンプを見学に行くというので私の20年来の思いを込めた手紙を託した。

さかのぼること10年前、私は同じくGのキャンプを見に行くという会社の後輩にデーブ大久保宛ての手紙を預けた。
92年にデーブがライオンズから移籍してきて大活躍をしてくれたことに対するお礼と、あなたがジャイアンツに来てくれてうれしいという内容であった。
かなりぐっとくる仕上がりとなったその手紙を私はささきちゃんという後輩に預けた。
ささきちゃんはホテルの入り口でデーブに渡してくれたらしいのだが、あまりにもファンが多くて渡すのが精一杯だったらしい。
つまりデーブはささきちゃんからの手紙として読んだのである。
そして次にデーブがホテルから出てきたとき、デーブがささきちゃんに「手紙ありがとう」と言って自ら握手を求めてきたらしい。
けっこうデーブ的にうれしい内容だったのだろう。

そんなことがあったのでめぐにもいい目を見せてあげようと全力で桑田への手紙を書いて、渡してもらった。
しかし、めぐは取りたてて桑田によくしてはもらえなかったようである。
そして今日、私宛てに桑田は返事をくれた。
毛筆で「お手紙ありがとう!」と書いてあり、私の住所や名前なども全て手書きである。
しかも宮崎の消印で、そのさっそくぶりがうれしかった。
桑田から返事をもらって、私にはひとつ夢が増えた。
いつか桑田に逢いたい。
見るのではなく逢って、「今までずっと応援してました。これからもずっと大好きです」と桑田に伝えたいのだ。

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