K石さん元気に復活
2003年2月10日急変して上の階に転棟になったK石さんが戻ってきた。
しかも以前とまったく変わらない笑顔で。
窓の外を見て手招きしたり(*4階です)、起こしていたベッドを倒そうとすると「うちのナコちゃんが下に潜って遊んでいるから倒すと危ないわ!!」と叫んだり、「お寿司8人前頼んだんだけどまだこないのかしらねぇ」と何度も何度も聞いてきたりの、まったくの相変わらずっぷりがうれしい。
そして気になる食事摂取量であるが、夕食を配って、他の患者さんの食介をしていると、K石さんと同室のH中さんの家人さんのタレコミがあった。
K石さんがご飯とおかずを一口ずつ残して、皿の上で混ぜているという。
H中さんが「どうしたの?」と聞くと、「うちのワンちゃんにあげようと思って」と言ったらしい。
どうやらK石さん、今度は病室内で犬を飼い始めたらしい。
(もちろん妄想の中の出来事である)
それは大変。
私は病室に急行した。
何事もなかったように「K石さん、食べたー?」と笑顔で声かけするとK石さんは「う、うん、食べた」とちょっと困ったように笑った。
皿の中にはべちょっとしたものが一口分残っている。
けっこう気持ち悪いカンジで混ぜ合わされている。
これをK石さんに食べさせるわけにはいくまい。
「あー、一口残っちゃったね―。じゃあ下げようか」と言うと「まだだめ」と言ってお膳を押さえる。
「K石さん、犬にあげようと思ったんやろう」と聞くと恥ずかしそうに「ばれたか・・・」と言った。
「犬にはね、ちゃんとドッグフードあげてるから大丈夫なんよ。おなかすいてないから」となだめたのだが、K石さんはついに一瞬の隙をついて犬にえさをやってしまった。
ぺチョ・・・という音を立てて床に落ちた残飯。
あーれー!!
もしかするとこれからずっとこんなことが続くのかしら?
床に落ちた残飯を拭きながら、それでもK石さんが帰ってきてうれしいと思っている自分を、ちょっと頼もしく感じる私であった。
しかも以前とまったく変わらない笑顔で。
窓の外を見て手招きしたり(*4階です)、起こしていたベッドを倒そうとすると「うちのナコちゃんが下に潜って遊んでいるから倒すと危ないわ!!」と叫んだり、「お寿司8人前頼んだんだけどまだこないのかしらねぇ」と何度も何度も聞いてきたりの、まったくの相変わらずっぷりがうれしい。
そして気になる食事摂取量であるが、夕食を配って、他の患者さんの食介をしていると、K石さんと同室のH中さんの家人さんのタレコミがあった。
K石さんがご飯とおかずを一口ずつ残して、皿の上で混ぜているという。
H中さんが「どうしたの?」と聞くと、「うちのワンちゃんにあげようと思って」と言ったらしい。
どうやらK石さん、今度は病室内で犬を飼い始めたらしい。
(もちろん妄想の中の出来事である)
それは大変。
私は病室に急行した。
何事もなかったように「K石さん、食べたー?」と笑顔で声かけするとK石さんは「う、うん、食べた」とちょっと困ったように笑った。
皿の中にはべちょっとしたものが一口分残っている。
けっこう気持ち悪いカンジで混ぜ合わされている。
これをK石さんに食べさせるわけにはいくまい。
「あー、一口残っちゃったね―。じゃあ下げようか」と言うと「まだだめ」と言ってお膳を押さえる。
「K石さん、犬にあげようと思ったんやろう」と聞くと恥ずかしそうに「ばれたか・・・」と言った。
「犬にはね、ちゃんとドッグフードあげてるから大丈夫なんよ。おなかすいてないから」となだめたのだが、K石さんはついに一瞬の隙をついて犬にえさをやってしまった。
ぺチョ・・・という音を立てて床に落ちた残飯。
あーれー!!
もしかするとこれからずっとこんなことが続くのかしら?
床に落ちた残飯を拭きながら、それでもK石さんが帰ってきてうれしいと思っている自分を、ちょっと頼もしく感じる私であった。
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