18番

私が前に勤めていた会社ではいろんな符丁があった。
こういう店内放送がかかったらこういう意味、というのもあったが、一番現場に密着していたのは番号による符丁である。
「1番に行ってきます」と言ったら昼食のこと、2番はトイレ、またはお茶休憩、3番は万引、4番は市場調査、5番は接客・・・などである。
しかし実際に使っていたのはせいぜい3番ぐらいまでであった。
今の勤め先では1番といったら朝6時からの勤務、2番はなくて（というか私が知らないだけなのかもしれないが）、3番は8時からの勤務（だが日勤と呼ばれることの方が多い）、4番は10時からの勤務、Bは夜勤、Cは夜勤明けのことである。
今日は日勤で仕事を終えて、近くのファッションセンターでブラブラと商品を見ながら「なんで2番がないのかなぁ、昔はあったけど今はなくなっちゃったのかなぁ」と考えていると、1人の従業員のおばさんが、レジに入っている女の人に「18番に行ってきます」とすまして言ったので驚いた。
18番？？？？？
18番ってどこだよ。
1からずっと欠番なく18番まであるのだろうか？
イヤ、18番で終わりとは限らない。
あんなに自然な感じで18番が使われているということは実際は30番ぐらいまではあるのかもしれない。
そこに勤めた人がまず最初に苦労するのがその符丁を覚えることだったりするのだろうか。
「えーっと・・・12番は・・・」とか言いながらメモを見て「ああ、裏の倉庫ね」などと確認していたらかなりおもしろい。
ファッションセンターし○むらにお勤めの方、または知り合いにいらっしゃる方、私にも符丁一覧表をください。