魚釣り大会
2002年10月23日今日の私の午前中の仕事はレクリエーション。
前から今日は魚釣り大会をやるというふうに聞いていた。
魚釣りとはどのくらいの規模なのだろうか。
まさかホントの魚を釣るわけはないし、ビニールプールにプラスチックの魚を浮かべて釣るぐらいのことであろうと思っていた。
しかし、そんな子供だましみたいなことで、果たして患者さんたちは喜ぶのであろうか?
患者さんたちがしらけている中で一所懸命「ほら、○○さん、そこに魚がいるよ。釣らなきゃ!」と煽ったりする自分を想像してあまり気が進まなかった。
レクは社員食堂で行われる。
患者さんを食堂に集める前にまず下準備。
道具を見て私は驚いた。
青いビニールシートを海に見たてて敷き、その上に画用紙に絵を描いて切り抜いて作った魚を並べる。
魚の口にあたる部分にクリップが挟んであり、先に磁石のついた釣り竿で釣り上げるという、私の想像よりも更にしょぼい規模のものであった。
気が進まないながらも患者さんを誘いに行った。
「Y本さん、今から食堂で魚釣り大会があるけぇねぇ、一緒に行こうやぁ」
するとY本さんは「まあ、今日あるん?何日か前からあそこに貼ってあるのがはがしてあったけぇ、今週はないんじゃろうと思いよった」と明らかに顔を上気させた。
エレベーター前に1ヶ月分のレクの予定(週1である)を書くボードがあり、自分で動ける患者さんはどうやらそれを見てけっこう楽しみにしているらしいのだ。
他の患者さんも「行く行く」と2つ返事で食堂に集まってきた。
最初に練習させ、まずは個人戦。
よーい、どんで魚を釣らせ、全部の魚が釣りあがったら魚の裏に書いてある点数を足して、その点数の多かった人が優勝である。
Y岳さん、Y本(文)さん、Y本(智)さんなど普段から元気で気の強い患者さんは闘争心剥き出しで人の魚まで取っているし、他の患者さんもそれなりに「イカは点数が低いからダメよ」と真剣にやっているのだ。
その後、紅白にわかれての団体戦や、点数に関係なく釣った数を競い合う個人戦など、何度も何度も楽しんで、食堂は大盛り上がりであった。
子供だましだとバカにしている人がいないから、させるこっちも手に汗を握り、「ほらっ!O川さん、そこにも1匹おるよ!」「K本さん、クリップのところにもって行かんと釣れないですよ!」とけっこう熱くなった。
患者さんに負けないくらい盛り上がり、毎週のレクの時間がとても楽しみになった私であった。
前から今日は魚釣り大会をやるというふうに聞いていた。
魚釣りとはどのくらいの規模なのだろうか。
まさかホントの魚を釣るわけはないし、ビニールプールにプラスチックの魚を浮かべて釣るぐらいのことであろうと思っていた。
しかし、そんな子供だましみたいなことで、果たして患者さんたちは喜ぶのであろうか?
患者さんたちがしらけている中で一所懸命「ほら、○○さん、そこに魚がいるよ。釣らなきゃ!」と煽ったりする自分を想像してあまり気が進まなかった。
レクは社員食堂で行われる。
患者さんを食堂に集める前にまず下準備。
道具を見て私は驚いた。
青いビニールシートを海に見たてて敷き、その上に画用紙に絵を描いて切り抜いて作った魚を並べる。
魚の口にあたる部分にクリップが挟んであり、先に磁石のついた釣り竿で釣り上げるという、私の想像よりも更にしょぼい規模のものであった。
気が進まないながらも患者さんを誘いに行った。
「Y本さん、今から食堂で魚釣り大会があるけぇねぇ、一緒に行こうやぁ」
するとY本さんは「まあ、今日あるん?何日か前からあそこに貼ってあるのがはがしてあったけぇ、今週はないんじゃろうと思いよった」と明らかに顔を上気させた。
エレベーター前に1ヶ月分のレクの予定(週1である)を書くボードがあり、自分で動ける患者さんはどうやらそれを見てけっこう楽しみにしているらしいのだ。
他の患者さんも「行く行く」と2つ返事で食堂に集まってきた。
最初に練習させ、まずは個人戦。
よーい、どんで魚を釣らせ、全部の魚が釣りあがったら魚の裏に書いてある点数を足して、その点数の多かった人が優勝である。
Y岳さん、Y本(文)さん、Y本(智)さんなど普段から元気で気の強い患者さんは闘争心剥き出しで人の魚まで取っているし、他の患者さんもそれなりに「イカは点数が低いからダメよ」と真剣にやっているのだ。
その後、紅白にわかれての団体戦や、点数に関係なく釣った数を競い合う個人戦など、何度も何度も楽しんで、食堂は大盛り上がりであった。
子供だましだとバカにしている人がいないから、させるこっちも手に汗を握り、「ほらっ!O川さん、そこにも1匹おるよ!」「K本さん、クリップのところにもって行かんと釣れないですよ!」とけっこう熱くなった。
患者さんに負けないくらい盛り上がり、毎週のレクの時間がとても楽しみになった私であった。
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