トオル問題が解決した私は、自分自身の独自の楽しみに集中し始めた。
タツも出てこないし(というかベース自体まだ出てこなかった)、ケミの2人に対するモチベーションも下がっている私にはそれぐらいしかすることがなかったのだ。
何か面白いことはないか。
そう考えてあたりを見渡すと、灯台もと暗し、今自分自身のとっている姿勢にとてもウケた。
とてもケミストリーのライヴを見ている若い(?)女の姿勢ではなかった。
気持ち的にはおちゃらけているのに、姿勢は命がけなぐらい真剣にライヴを見ている人であった。
横のめぐは、トオル問題も解決し、ようやくケミに集中しているところであった。
悪いなと思いつつも自分の姿勢を見せ、2人で肩を震わせ爆笑し、また3曲ばかり棒にふらせてしまった。
悪いね。
その後、ようやくタツが登場し、待ってましたとばかりに隙をうかがっては「タツ―――――!!」と熱い声援を送った。
タツはファンを甘やかさない質の人なので、頑ななまでにこちらを見てくれなかったが、そういうところも含めて好きなので悔いはない。
でも、さすがのタツもリカちゃんステージで去っていく姿は、顔が男前だけに間抜けであった。
その後、全員のリカちゃんステージが組み合わさって固定され、観客も立ち上がり、後半戦に突入した。
いつものケミのライヴである。
しかし、やっぱり私は前回ほどは盛り上がれないでいた。
トオルがいないことを承知で行ったのだし、そのことについてとやかく言うつもりはまったくない。
でも、前回のツアーでポテンシャルがくどいぐらい言っていた「モチベーションの高さ」が、あまり見られなかった気がするのだ。
それはもちろん見る私のモチベーションの低さによるものも多分にあるだろう。
ただ私が感じ取れなかっただけかもしれない。
でも、私の言うところの「トオルの教え」的部分がケミの2人の中でリセットされてしまっているような気がした。
それは、前回満載であった、テクニックとか、ライヴの見せ方とか、ステ―ジングとかいうところの「トオル的要素」とは違う話である。
なんていうかなー、うーん・・・。
前回トオルとやったことが生かされていないというか。
別にそれはケミの2人から見たら望むところなのかもしれないけど。
私の単なるトオルびいきに過ぎないかもしれないし、ケミに対して深い愛情のない私が断を下すべきではないかもしれない。
今こそポテンシャルの審判を仰ぎたい。
今回のツアー、ケミのモチベーションとポテンシャルはあなたから見てどうでしたか?

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