肥前夢街道を満喫した私たちは旅館(和多屋別荘)にて足湯を楽しむことにした。
最近足湯喫茶がオープンしたらしく、私たちが選んだ旅行プランの中にサービス券が含まれていたのだ。
ぞろぞろとロビーを横切り足湯に行こうとすると、旅館の支配人かなんかだと思われる、あからさまに地位の高そうな人に「足湯に行かれるのですか?」と呼び止められた。
小心者の集まりの私たちは叱られるのかとギョッとしたが、スポーツ報知が足湯喫茶の取材にきているので写真を撮らせてくれないかとのことであった。
「いいですよ」
私たちはアイスコーヒーでも飲もうと思っていたのに、すばやくビールが用意された。
これは旅館側のサービスであったが、好きなものを飲まさせて欲しかった。
まあよい。アイスコーヒーは明日の朝サービス券を使って飲もう。
足湯はわりと高温で、最初は気持ちよがっていたが、写真を撮る準備段階で汗がどんどんどんどん出てきて、しまいにゃ足を上げて準備が整うのを待っていた。
竹の籠に乗ったおしぼりが出されたので、手を拭いて自分の手元においていたら、支配人らしきオヤジにやんわり批難されたので、慌てて元の形状に丸め籠に置いた。
撮影用のおしぼりだったようだ。
すいません。
でもビール飲んでるところを写真に撮るのにおしぼりを使ってないのは不自然ではないか?
リアリティーを追及する私には多いに疑問であった。
乾杯したり、ビール片手に談笑しているところを写真に撮られ、後は口頭取材。
どこから来たかとか、名前とかを私が代表で答えた。
新聞記者さんの問いはすべてあたり触りのないことばかりで返事はALL「そうですね」であった。
この取材の様子は8月10日の岡山よりこっちのスポーツ報知にカラーで扱われるらしい。
支配人の疑いありのオヤジが、部屋番号とか、夕食をとる部屋とかを聞いてきたので、夕食のときに「支配人サービス」が何かあるのかしら?と思ったが、そんな気配もなく、まあ、よい思い出になったということだけでも満足しようかなといったところである。

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