7／20　海峡フェスタ?

唐戸に着いてからの私たちはあまりにも退屈であった。
天気もよくないし、飯もすませたし、いったい何をしたらよいのだろうか？
っていうか、私たちなんでこんなに早い時間から来てるんだろう。
誰もがまず抱く疑問にやっと気付いた私たちであった。
リエちゃんから駅に着いたという連絡があり、ヒマ人2人組は勇んで迎えに行った。
その間にイシカワも唐戸入りしており、後はharuchanを残すだけである。
が、haruchanは仕事を終えてから来るのでまだまだだろう。
私たちが唐戸に着いたとき、ちょうど船が門司方面から到着しようとしているのが見えた。
その2階に黄色いTシャツを着ている人がおり、私とりえちゃんは「YASSYだ！」と断定して、メチャメチャ手を振りながら港へと走った。
私は宇部空港にジャイアンツのお見送りに行ったときを軽く越える走りを見せた。
しかし、船から降りてきた、その黄色いTシャツの彼は、孫を連れたじいさんであった。
よく見ると、船も連絡船ではなく遊覧船であった。
ブラックボトムも遊覧船には乗ってないだろう。
私たちはそのまま港で連絡船から降りてくる人をチェックしたり、楽屋と思われるあたりをうろついたりしていた。
しかし全く気配がなく、ぼんやりと港で流木をトオルに見立てて見守ったり、遠くを見たりしていると、ブラックボトムが楽器を持って登場。
「ああっ！来た―！」
ささーっと近寄って行くとMONKYが「ごめーん。あの日台風で行かれへんかってん！」と、いきなりHUBの件について詫びてきた。
HUBの次の日、空港までお見送りに来てくれた敦子さんに「約束を破ったんだからチュ―をさせろ」というMONKY宛ての手紙を預けていたのだ。
だから「水に流すからチュ―させてくれ」と迫ったのだが一笑に付された。
それだけならいざ知らず、そのはしたない申し出をこともあろうにジェントルコーに聞かれてしまい、ギョッとして振り向かれたのがかなり悲しかった。
それから軽めのリハの様子を覗き見た後、楽屋に引き上げて行くIGGY、YASSY、タモツくんに渡しものをする。
IGGYアルバム第3集と、YASSYアルバムとタモツアルバムのそれぞれ第2集である。
タモツくんがけっこううれしそうにしてくれたので、作った甲斐があるというものである。
さて、私たちも飯でも食べに行きますか。
みんなが和っぽいものがいいと言うので、この前ペコちゃんと行った鯨屋へ。
さ、ガッツリ鯨でも食べてライヴに備えますか。