店に入るといきなりお楽しみ抽選会が始まっていた。フライヤに書いてある番号によっていろんな賞品があたるらしい。
一番の大当たりは海外旅行のようだ。
入ってすぐに敦子さんの番号が呼ばれた。
商品が何かも聞いてなかったぐらいすぐだったのであまりのタイミングにびっくり。
敦子さんが当たったのはTシャツ2枚組であった。
私はかすりもしないまま、抽選会は終わり、ブラックボトムのライヴ。
結局最初の予定より1時間以上押していた。
ささっとかぶりつきに行き、大嶋十番勝負のオーラスを飾るライヴスタート。
私はまだしつこくナツヒロコンビのことを思っていた。
どんなに無念だったろうか。
今日2人はずっとRAISE UPを口ずさんでいた。
ここしばらくやっていなかったので聴きたかったようだが、パレードでも上野でもやらず、2人は道を歩きながら、そして移動の電車の中でも、常にブレイクザルーフをしながら「RAISE UP! RAISE UP!」と叫んでいた。
もし、今のステージでRAISE UPをやったらTELで2人に聴かせてあげようと私は思いついた。
ちょうど私はH”から携帯に変えたところで、まだどちらも生きていたのだ。
私はこのステージにあたってひとつ危惧していたことがあった。
それは、こんなタイトなスケジュールの最後であるということで、メンバーの疲れがステージに現われてしまうのではないかということであった。
正直言って以前(まだ関西にいたころだから相当昔だが)はわりとそういうところがあったのだ。
当時の私は「まー忙しかったし、仕方ないよな」と自分の中で折り合いをつけようとしていたが、内心かなりやるせなかったのである。
しかし、それは杞憂であった。
ブラックボトムのテンションは、この最後のステージでもまったく落ちていなかった。
これは私にとってけっこう感動的なことであった。
しかし、RAISE UPをやる気配のないままライヴは進み、どうやら次の「MERCY・MERCY・MERCY」が最後の曲となりそうである。
私は慌ててH”と携帯からそれぞれナツコちゃんとヒロコちゃんに向けてMERCY・MERCY・MERCYを発信した。
ライヴが終わり、2人からすぐにそれぞれサンクスメールが届いた。
これで最後までみんなで楽しめたことになったかしら?
その後メンバーを一人ずつ捕まえてはこの楽しかった5日間のお礼と、お別れの挨拶をした。
MONKYに10日のHUBのことを念押しすると、思いがけず「行くよ」と笑顔で断言してくれたのでうれしかった。
そして私はさっき目星をつけた関内のネットカフェでネギーシー夫妻とともに夜を明かし、朝イチの飛行機で、また宇部の人となったのである。

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