5／26　私もがんばるぞ

そうと決まればさっそく某串焼き屋さんへ。
前はカウンター席で食べたが今日はお座敷のほうへ。
席につくとまず恵美子ママが「レバ刺しあったわよね？」と聞いてくれた。
しかし、残念ながら今日は品切れだったのであった。
そうかー。レバ刺しはある日とない日があるんだよね。
しかし3秒で立ち直り、焼酎やダルムなど遠慮なく注文した。
美味しいものはあらかた前回食べ尽くしたと思っていたが、地鶏の炭火焼はすっごい美味しかった。
私もめぐも地鶏好きで、コンビニとかで買って、車内で貪り食うほどなのに、なんでこの前頼まなかったのだろうか。
3人でいろんな話をしながら食べる。
主に家族の話が多かった。
みんな、イチイチ言わないだけで、日々いろんなことを考えながら生きているものなんだなあと思った。
それにしてもやっぱり恵美子ママは毅然と生きているなと感心する。
反面、イチコは私や美幸ちゃんからよく世話をしてもらって幸せだという話になり「でもうちの親（イチコ）はたまに“恵美子ママと私とどっちが好きなのか？”って聞いたりしますよ」と言うと「あら、でもその気持ちはわかるわ」と言ったりするかわいい一面も見せたりした。
私はずっと、恵美子ママが年をとったら東京のトオルの元へ行ってしまうんだろうと思っていた。
そしたら、恵美子ママとはもう逢えなくなるだろう。かなしいなあ。
ずっとそう思っていた。
しかし恵美子ママは言った。
「私は90歳まで店をやって名物ババアになるわ」
「頼もしいぃー！」
私とユキちゃんは同時に唸った。
この台詞を聞けただけでも今日恵美子ママに逢えてよかった。
楽しい時間を充分過ごしたのちに、恵美子ママにホテルまで送り届けてもらった。
車を降り際、恵美子ママが「自分も楽しいことばかりではない。うっとうしいなと思うことや、いろいろイヤなこともある。でもまあ、そうは言ってもがんばっていきましょう」というようなことを言った。
私はこの最後の言葉にとても励まされた。
毎日楽しいことばかりだと笑って生きていけたらいいが、そんなわけにはいかないし、「イヤなこともある。それはわかっているけど、それでもがんばっていこうじゃないか」というその言葉にはとても力強いものを感じた。
私は去っていく恵美子ママの車に手を振りながら思った。
私もがんばるぞ！