ライヴ終了後、私は即座にギターパンダの音源を買いに走った。
CD2枚とビデオ1本。
迷った末CD2枚を購入。
無職でありながら1日でCD3枚買ってしまった。
働いていたらビデオも買っていたことだろう。
CDを買った皆さんがノリヲさんにサインを依頼している。
私もサインしてもらいたいのだが、マジックがない。
そんなモン、今ノリヲさんが持っている誰かのを借りればいいようなものだが、なぜか私はそういうことができないのだ。
普段は驚くほどの図々しさを見せる私がいったいどうしたことだろうか。
それでもまだそのペンの持ち主がわかっていればその人に直にお願いできるが、誰のペンかもわからない。
いいか。マジックを用意してない自分が悪かったんだから。とあきらめて歌詞カードを見たりして楽しんでいると、ノリヲさんがマジック片手に「サインさせてくださーい」とやって来た。
いい人!
私はいい人と見るとすぐに甘えるので、ノリヲさんに、りょうくんにもサインしてもらいたいんだけど、このマジックを借りてもいいか?そしてりょうくんにサインをしてもらった後このマジックはどうすればいいか?と、かなり具体的な事例を挙げて指示を仰いだ。
ノリヲさんは「このマジックは誰のかよくわからないんだ。じゃあ、このマジックごとりょうくんのところに持っていったらいいよ」と言ってくれた。
ならば・・・と楽器の片付けをしているりょうくんのところに向かっていると、サザンクロスの女の人(確か先月バンバンの前にやった満天堂の人)が、マジックのふたを持ってきてくれて「これお店のマジックなので、終わったらカウンターのところに戻しておいてください」と言った。
やー。ありがとうありがとう。
案ずるより産むが安しとはこのことである。
りょうくんに
「サインしてください」
「髪触らせてください」
「握手してください」
と要求のみを次々ぶつける。
さすがに「髪触らせてください」には、ややたじろぎ「えー・・・ベタベタっすよ・・・」と私たち好みの反応をして喜ばせてくれた。
まぁ、確かにちょっとだけ後悔するほどベタベタであった。
要求をぶつけるだけぶつけて「ありがとうございましたー」とさわやかに去ったと見せかけ、私たちにはまだ最後の要求があったのだ。
「写真を撮らせてください」
しかし、この要求は、楽器を車に積み込むときにお願いすることにする。
なぜならノリヲさんとりょうくんと3ショットで撮りたいからだ。
福田さん、インゲン、ヒロムネくんらに別れを告げ、外でギターパンダを待つこと10分。
まんまと3ショットを撮り、ギターパンダに対するすべての欲求を満たした私たちは、今度は食欲を満たすべく夜の町へと消えたのであった。

コメント