元職場

私の元職場に、違う会社が入って5月3日にオープンした。
5月3日は私はトオルのイベントに行っていたため、オープンに駆けつけることはできなかった。
私が再雇用を受けなかったのもそのことと全く無関係とは言えない。
オープンの日に行けないんだったらそんなに急いで行くこともないか、とGWが明けた昨日ようやく出かけてみた。
当たり前のことだが、我が社の看板は外され、新しい会社の看板が掲げられている。
そりゃそうなんだけど、ちょっとハッとした。
オープニングセール中で、ショッピングセンターのマスコットキャラクターの王子と王女が新しいキーテナントを「ようこそ！」と迎え入れる趣旨の下げPOPが店中に下がっている。
この前まではうちの会社となかよくしていたのに今はもう新しい会社と寄り添っている様子を見て「この売女め！」と、心の中で軽く毒づいた。
だけど、ようやく新しいお店が入ったことは喜ぶべきことである。
私たちの会社のせいで、ここのショッピングセンターにはものすごい迷惑をかけたのだ。
入る店が決まらず、廃墟と化していくのを見るのはつらかった。
従業員の半分近くは、3ヶ月前まで一緒に働いていた、懐かしい顔ぶれだ。
再会がうれしいような、なんか恥ずかしいような、複雑な気分。
GWに間に合うように慌てて開店したせいか、売場のレイアウトがほとんど変わっていないので、あんまり違う会社になった気がしない。
それなのに、ここは私の居場所ではないのだ。
いろんなことが、少しずつ少しずつ変化して、今では全然違うことになってしまった。
私もそろそろ新しい道へ、少しずつ少しずつ前進して行かないといけないなぁ。