健康保険代

今の私がかなり恐れていることは、健康保険代を払い忘れることである。
3月いっぱいで元の会社の健康保険組合が解散したため、社会保険事務所で任意継続の手続きをした。
そのときに社会保険事務所の人から、毎月10日までに必ず健康保険料を納めること、払わないと問答無用で失効すると何度も説明された。
「例外は全くないわけではないけれど、ほぼないと思ってください」と言われ私は震えた。
悪気がなくても忘れてしまうのが私という人なのだ。
私は今、定期的に通院しているし、失効なんてされてしまってはえらいことである。
まあ、いざホントに失効したら国民健康保険に加入するとか、就職するとかいろいろと手はあるのだが、とりあえず今のところはそんなことに気を回すよりも、忘れないことに専念するほうが得策というものであろう。
4月分は手続きのときに払ったので、今月からが勝負である。
私は家中の至るところに「健康保険料は10日まで！」、「今日は何日？健康保険代の支払いはすみましたか？」などの張り紙をした。
カレンダーには認定日と10日付近に赤々とした印がつけられている。
それでも不安で、いろんな人に苦しい胸の内を明かしていた。
そして今月に入ってすぐ払い込み用紙が送られてきて、「行かなきゃなー」と思っているうちにもう今日は7日である。
そして今日メドから「保険料払った？私は今日払ったよ」という心配メールが届いて、ありがたいやら申し訳ないやらである。
しかし、メドからのメールを見てもすぐに腰は上がらず「よし、明日絶対に払いに行かなきゃな」と先延ばしにするあたり、まだまだ予断を許さず、スリルに満ちているのである。