2ndステージが終わったところでビキの携帯に某追っかけ友達からTELがかかる。
今日はビキが最近追っかけ始めた某グループのライヴイベントのチケットの当落が明らかになる日だったのだ。
TELによる確認方式だったようで、携帯ではできないので、ロイホを後にし公衆電話を探す。
結局当選していて、追っかけ友達に折り返し連絡したビキはなんとなくやさぐれた様子で電話ボックスから出てきた。
その追っかけ友達は強引で無神経なところがあるらしく、先ほどのTELでビキを傷つけるに十分な態度をとったらしい。
せっかくブラックボトムのライヴで楽しい気分になっていたのに台無しにされてしまったようだ。
その後「コンビニでなんか買ってホテルで食べようか」と言って、いけてるコンビニをさがす。
私たちはコンビニにはちょっとうるさいのだ。
ホテルの近くにもコンビニはあるが、私たちの中ではいけていないに分類されるコンビニなので、足を伸ばすことにしたのだ。
ロイホの前を通りかかると王子さんが楽器を車に積んでいるところであった。
「王子さん!」
声をかけて駆けよる。
王子さんはビキのことをちゃんと覚えてくれていて、「おう、ビキちゃんひさしぶり―」と声をかけてくれた。
私はまた「王子さん、握手して―。ほら、ビキもしてもらったら?」などと置屋のやり手ババアと化した。
王子さんのやさしい応対にビキのやさぐれゴコロもだいぶ癒されたようで、2人でうきうきとコンビニを探していたが、不本意なコンビニばかりである。
「吉牛のお持ち帰りでも買う?」「そうしよっか」「じゃあこっちだよ」と振り返ると目の前にIGGYがいた。
は・・・?
ちょうど今そこの地下道から上がってきたところだったらしい。
「きゃー、IGGYバイバーイ」
IGGYも突然のことで驚いたようだがニコニコと手を振ってくれた。
かわいい・・・。
考えるところあって少しIGGYと距離を置いていたのだが、くそー、とっさに負けてしまったぜ。
吉牛を購入し、不本意なコンビニでドリンク等を買い、ホテルへ向かう。
ホテルの角の、以前私が街娼のババアに声をかけられたところでビキが「あ!ANTON」と声を上げる。カラオケ屋の中をANTONさんが横切ったと言うので店内を見ると、続きになっているラーメン屋さんにANTONさん、王子さん、YASSY、タモツくんの4人がいた。
窓ガラスをトントンと叩いてわーいと手を振ると、ANTONさんとYASSYが、ここに来たらとジェスチャーで呼んでくれた。
しかし私の右手には吉牛が重く食い込んでいるので、手だけをはしゃぐ犬の尾のように振ってホテルへと戻った。
あー、やれやれ楽しかった。

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