肉眼では豆粒だが、ステージの左右にスクリーンが出ていて、そのスクリーンでメンバーの表情などが見れる。
ホントにあの豆粒がモーニング娘。で、クロ―ズアップしたら、あんなにニコニコしているのだろうか?
スクリーンには加護ちゃんは映るが、実際あの豆の中のどれが加護ちゃんなのかわからない。
双眼鏡で見てやっと、ああ、あの赤いポッチリつけたのが加護ちゃんかってなモンである。
やっぱり加護ちゃんかわいいわー。
りかっちチームの面々はこんなに遠い席でも心から楽しそうだ。
おっさんは独特なフリや、コールを捧げつづけている。
思った通り古い。
松田聖子とか、河合奈保子とか、そういう時代から彼は現役で頑張っているのだろう。
当時さながらの声援方式である。
ちょっと石川梨華の見せ場があろうものなら、右手は口の横、左手は腰、右半身ぐぐっと後ろに引きながら応援団ふうに「り―――――――、か――――――!」と叫ぶ。
ここにたどり着くまでに声援を送る相手は何人代わってきたのだろうか。
その間けっこうつらいことも多かったろうと思うとまたせつない。
会場の子供たちもみんなそれぞれミニモニっぽいかわいい格好をして加護ちゃんのうちわを持って(チビッコたちの加護ちゃんうちわ率はマジで高かった)一生懸命踊っている。
そしてステージ上のモーニング娘。も本当に一生懸命にやっている。
毎曲あんなに激しく踊って、フリを覚えるだけでも大変だろう。
しかもあんなにニコニコしながら・・・、まだ学校に行ってるような子供が・・・と思うと涙が出てきた。
ハンカチを取り出し涙を拭いていると、横でビキも同じように涙を拭いていた。
ビキ的にはりかっちチームにシンパシーを感じての涙だったようだ。
怪しい32歳2人組である。
りかっちチームは、おっさん以外は各々自分の好きなメンバーのフリマネをするという応援方式のようである。
「恋のビッグバンド」のときなどは圧巻であった。
おっさんはカントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)のときに激しく応援しすぎたらしく、その後しばらくぐったりしていた。
私の見積もりよりも、もしかしたらかなりご年配なのかもしれない。
そんなふうに、ステージも客席も、両方堪能しきった私たちの感想は・・・。
「次は前で観たい!!!」
別にモー娘。がいきなり巨大化したわけでもなんでもなく、ただ単に目が慣れただけなのだろうが、アンコールではメンバー1人1人が、枝豆のさやぐらいの大きさに見えた。
しかしそれにしてもまだまだ近くで見たいのだ。
また見る気まんまんの私たちであった。

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