3/17 面接試験?

2002年3月26日
今朝朝イチの飛行機で帰ってきて、それから今日は博多で某社の面接試験であった。
なんで無職なのにこんなに忙しいのだろう。
泣けてくるカンジである。
帰ってすぐ下駄箱を見る。よいカンジのパンプスがあった。
東京で買った来たジャケットとブラウスとタイトスカートを合わせてみる。
上下が別物なので不安であったが思いのほか悪くない。
髪をスプレーで黒くし、一式身につけてみる。
イチコは「あら、いいじゃない」などと言っていたが私にはものすごく違和感がある。
今、鏡に映っているのは私であって私ではない。
これは嘘の私なのだ。
こんな格好をしたのは生まれて初めてのことである。
板についていない。
子供の手が離れたので保険の外交でもやってみようかしらというカンジのおばさんである。
嫌だ。好きになれない。
こんな嘘の自分を見せて何が面接かと思う。
私はずっと、心の中で「違うんです。違うんです」と言いながら博多へ向かった。
場所の下見をし、それからまた駅に戻り、お茶しながら時間をつぶす。
どんなことを聞かれるのかなあと考えてみるが見当がつかない。
思えば今日の新聞の一面すら見てきていない。
なんというやる気のなさか。
まあ、何を聞かれても、その場で思ったとおり素直に言えばいいのだ。
わからなければわからないでいいではないか。
会社説明会の様子から、雇ってもらえる気配はないなと踏んでいるのでかえって気が楽である。
ただただ早くこの服を脱ぎたかった。
時間になり控え室に行くと、元同僚が何人か順番を待っていた。
どうやら以前いた売り場や、そこでの売上などを聞かれるようである。
そんなことなら答えられるが、それよりも私はもっと人として当然なこと、礼の仕方や椅子のかけ方のほうがわからなかった。
先に呼ばれたメドが、えらく憤慨しながら帰ってきた。
会社説明会の時のアンケートに、メドも転勤できないと書いていたのだが、「転勤できないのなら採用できないのでご辞退下さい」と言われたらしい。
そんなこと、アンケートを見たらわかるだろうが。
それならばわざわざ博多まで面接に来させることもないではないか。
書類選考をしてから残ったものだけ呼んだらいいことである。
わざわざ服まで買わしといて、そんな言いぐさってあり?
ともかく私も不採用決定である。
かえって腹が決まったと言うものだ。
「○○さん(私)、Fの部屋にどうぞ」
なんかちょっと楽しみになってきたぞ。

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