やれやれ、今日はうって変わって東京でケミストリーのライヴである。
今日のチケットもまんまとヤフーオークションで手に入れた。
170番が定価の3倍弱の値段である。
今日はユキちゃんも来る予定だが、ユキちゃんはまだチケットはGETしていない。
今日、会場前で不法行為の片棒を担いで得るつもりなのだ。
10時頃にバスが新宿に着いてリクルートスーツを買おうとうろうろしているとユキちゃんから連絡があり昼食を共にすることになった。
ユキちゃんの職場のある渋谷へ行き、お好み焼きを食べ、じゃあ夜また逢おうねと言ってユキちゃんと別れた。
ユキちゃんは明日は仕事が終ってからバイトがあるために(夜のバイトだが、いわゆる夜のおシゴトという類のものではない)明日の最終日は見れないのだ。
それから私はお台場方面に向かい、リクルートっぽい服装を求めてさすらった。
そしてまんまと黒ジャケットとパパ―ミントグリーンのブラウスを購入した。
これに家にあるタイトスカートを合わせればそれなりなカンジになるだろう。
やれやれこれでリクルート関係に関してはひと安心である。
明日飛行機のチケットを朝イチ便に替えてもらえば完璧である。
意気揚々とzeppに向かうと会場前におまわりさんがたくさんいた。
ダフ屋の取締りである。
ユキちゃん危うし。
おまわりさんが出るとダフ屋は売り急ぐので会場後にはもういなくなっていることがあるのだ。
私は駅付近に移動し、警戒気味に商売をしているダフ屋のおっちゃんと接触した。
私が寄っていくとおっちゃんは「何番持ってんの?」と聞いてきた。
「170番」
「それじゃ前には行けないなぁ」
「イヤイヤ大丈夫っしょ。福岡669番で最前行ったし。私は今日あるからいいんだけど、友達が今日なくってさー。開場した後にしか来れないから別に何番でもいいんだけど、一番カスでいくらぐらい?」
「うーん・・・」
おっちゃんは眉間にしわを寄せながら言った。
「15、000円ってとこかな。まだ時間早いからよくわからないけど。」
そうかー。私はさっそくユキちゃんにダフ相場をメールした。

zepp前は人でごった返している。
その人の群れに夢見発見。
福岡のライヴの後、ライヴ前はあんなに何くれとなく話しかけてきた夢見が一言も発さずに帰っていき「私たちのトオルファンぶりがよっぽどキョーレツだったんだろうね」とめぐと話していたのだ。
夢見は私に気付きふと目を伏せたが、私はそれに気付かないフリをして笑顔で手を振った。
すると夢見も少し安心したように手を降り返した。
そのうちようやく開場したようである。
場所いっぱいに並ばせているので番号を呼び出しても身動きが取れない。
しかも「1番2番のお客さんお入りくださーい」と超小刻みな呼び出しなのだ。
一向に人数が減らないではないか。100番くらいまで番号2つ分の呼び出しが続いて、それからは5番刻みの呼び出しになった。
なんだ。
170番だったらうまくすれば101番に入れるかと思いきや、166番がいいとこではないか。
それでも確実に166番目に入り、なんとかギリギリ最前列をGET。
危ないところだったぜ。

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