ケミストリーin福岡―クロすぎる女とシロすぎる男たち―
2002年3月9日安住の地を定めて、余裕の笑みであたりを見渡していると、並んでいるときから注目していた古い女が斜め後ろにいた。
バブル末期の安い女という種類の古さである。
私たちの内側隣りにいる女たちの連れのようである。
めぐはかなりでかい声で「始まったらこの女、ガーッて押して真ん中行くけえ!」と言い放った。
声が大きかったので当の押される運命の女、夢見(仮名:終始夢見がちな表情でケミを見ていた)にもしっかり聞こえていたらしく、かなり気のいい人らしい夢見は、そんなめぐに「いいですよ。私も中のほうに行きたいんでどんどん押してくださいね」と言った。
「この女」呼ばわりしためぐによくこんなに穏やかに接することができるもんだ。
感心する。
めぐは自分の発言などなかったように「ホント―?じゃあ遠慮なく押さしてもらうね」などと言っていた。
クロい。この女クロすぎる。
私までクロい一味に見られているのかと思うとつらい。
夢見はこのブラック2人組にいろいろと話しかけてきた。
大阪にも行ったんですか?とか、東京には行くんですか?とかそんな話である。
大阪にも行ったし、東京にも行くと答えると、夢見は自分もそうだと語った。
ただし私はケミのファンじゃないよと、よっぽど言おうかと思ったが、ライヴが始まったらそんなことはすぐにわかるだろうと思って黙っていた。
そして開演となりトオル登場。
ひゃあああああ、トオルうううううううぅ!!!!!
ケミが出て来ないうちに、と思いここぞとばかりに叫びまくった。
別にこっちを見てはくれなかったが、あの辺に自分のモーレツ大ファンがいるなということぐらいはわかっただろう。
そしてケミ登場。
会場全体が一気に圧縮。
ぎゅっとみんなが中央に寄る。
夢見も古い女もみんなみんな歓声を送っている。
みんな大好きなケミに逢えてよかったね。
私も大好きなトオルに逢えてよかった。
さっきFMでかかっていた「合鍵」のイントロが流れ、要がトオルの向かって右斜め前においてある椅子に座り、歌い始める。
この位置関係では丸々1曲、要がトオルにかぶること決定である。
20代の頃の私なら「どうなん!要、邪魔!」と毒づいていたことだろう。
実際武田真治など何度私に毒づかれたことか。
でも私も年をとり穏やかになった。
こんなときはケミストリーを見ていればいいのである。
CDで聴くよりも格段に歌がうまい。
そしてちょっと見ない間にオーラが増している。
お客さんに対する見せ方もよくなっていて、たった1週間足らずの間の彼らの成長ぶりには驚かされた。
トオルを含め、いろんな人の教えやいいところをスポンジのように吸収していっているのだろう。
そんな2人の姿はとても美しく、可能性に満ちている。
私はケミストリーのこともかなり好きになってきていると感じた。
バブル末期の安い女という種類の古さである。
私たちの内側隣りにいる女たちの連れのようである。
めぐはかなりでかい声で「始まったらこの女、ガーッて押して真ん中行くけえ!」と言い放った。
声が大きかったので当の押される運命の女、夢見(仮名:終始夢見がちな表情でケミを見ていた)にもしっかり聞こえていたらしく、かなり気のいい人らしい夢見は、そんなめぐに「いいですよ。私も中のほうに行きたいんでどんどん押してくださいね」と言った。
「この女」呼ばわりしためぐによくこんなに穏やかに接することができるもんだ。
感心する。
めぐは自分の発言などなかったように「ホント―?じゃあ遠慮なく押さしてもらうね」などと言っていた。
クロい。この女クロすぎる。
私までクロい一味に見られているのかと思うとつらい。
夢見はこのブラック2人組にいろいろと話しかけてきた。
大阪にも行ったんですか?とか、東京には行くんですか?とかそんな話である。
大阪にも行ったし、東京にも行くと答えると、夢見は自分もそうだと語った。
ただし私はケミのファンじゃないよと、よっぽど言おうかと思ったが、ライヴが始まったらそんなことはすぐにわかるだろうと思って黙っていた。
そして開演となりトオル登場。
ひゃあああああ、トオルうううううううぅ!!!!!
ケミが出て来ないうちに、と思いここぞとばかりに叫びまくった。
別にこっちを見てはくれなかったが、あの辺に自分のモーレツ大ファンがいるなということぐらいはわかっただろう。
そしてケミ登場。
会場全体が一気に圧縮。
ぎゅっとみんなが中央に寄る。
夢見も古い女もみんなみんな歓声を送っている。
みんな大好きなケミに逢えてよかったね。
私も大好きなトオルに逢えてよかった。
さっきFMでかかっていた「合鍵」のイントロが流れ、要がトオルの向かって右斜め前においてある椅子に座り、歌い始める。
この位置関係では丸々1曲、要がトオルにかぶること決定である。
20代の頃の私なら「どうなん!要、邪魔!」と毒づいていたことだろう。
実際武田真治など何度私に毒づかれたことか。
でも私も年をとり穏やかになった。
こんなときはケミストリーを見ていればいいのである。
CDで聴くよりも格段に歌がうまい。
そしてちょっと見ない間にオーラが増している。
お客さんに対する見せ方もよくなっていて、たった1週間足らずの間の彼らの成長ぶりには驚かされた。
トオルを含め、いろんな人の教えやいいところをスポンジのように吸収していっているのだろう。
そんな2人の姿はとても美しく、可能性に満ちている。
私はケミストリーのこともかなり好きになってきていると感じた。
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