私の町にジャイアンツ―さよなら飛行機―
2002年3月7日選手を乗せたバスは大通りを通って空港へ向かう。
私たちは一本入った裏道を。
交差点のたびにジャイアンツバスが見える。
並行して走っているのだ。
ビキにTELし「バス出たよ!今空港に行きよる。きゃー!バス―!空港、人多い?みんなどこで待ってる?ああっバスバスバス!」と臨場感以外何も得るところのないレポートをする。
空港に着くと久々に全力疾走した。
こんなに真剣に走ったのはチェッカーズの追っタク以来である。
めぐも珍しく走っている。
多分、これが尚之ならばめぐはここまで走っていないだろう。
トオルならば走る。
でも、めぐの一番好きな人は尚なのだ。
めぐの走る基準とはいったいなんなのだろう。
私はめぐが走る物件と走らない物件のグループ分けはかなりできると思うが、その基準は何かといわれたらよくわからない。
とにかく私たちは10年ぶりぐらいに真剣に走ったのである。
宇部空港にあるまじきロビーの混雑ぶりである。
ここにこんなに人がいるってことはまだバスは来てないね。
私は息を切らしながらもほくそ笑み、混雑したロビーを突っ切った。
もう走る必要はないのにエレベーターを駆け上がり、キョロっと見渡すとビキ発見。
めぐとビキは初対面だが、お互い写真で顔は知っているはずだ。
今は紹介しているヒマはない。
勝手に仲良くやってくれ。
2階にはそれほど人はいない。
絶好のポイントである手荷物検査場前にも誰もいないではないか。
どう考えてもここでしょ。
私はめぐとビキを促しベスト位置へ。
宇部空港には手荷物検査場はここしかないのだ。
確実にここは通るし、選手が一度にくれば検査場は混雑しここで足止めを食い、その間は見放題ではないか。
空港待ち一本に絞っている人も多いだろうから、今ごろ行ってもいい場所は取られているだろうと、半ばあきらめていた私にとって、宇部人の追っかけ慣れしていないサマは福音であった。
1階で歓声が上がる。
おいでなすったようね。
手荷物検査場の前には、ポールとテープでうねった道が作られている(よく銀行のキャッシュディスペンサーの前に一列並びを推奨するためにしてあるアレである)。
選手は私に近寄ってきて、いったん遠ざかり、そしてまた私の前に来てゲートをくぐるという位置関係である。
ち、近い。
ブラックボトムのファンで「メンバーと近すぎると恥ずかしいから最前列はイヤだ」という人の気持ちが初めてわかった。
ちょっと恥ずかしいや。
選手が次々私の前を通りすぎて行く。
手を伸ばせば届きそうどころか、自粛していてもつい当たってしまうぐらいの近さ。
私たちの横にいたババアが無遠慮に、来る人来る人触っている。
触るなー!!!!!!!
おそらく触られた本人よりも私のほうが怒っていただろう。
勝手に触るっていったいどういうこと!?
もし自分が空港で飛行機に乗ろうとしたときに知らん人から肩とか触られたらイヤだろう。
有名人だってイヤなのだ。
相手が有名人だからといって、特別へつらう必要はないが、対人間として普通に接してみてはどうか?
自分がされてイヤなことは人にもすべきではないよ。
時間があればそういって諭してやりたいところだが、なにせ私にとっても緊急事態なので「触んなババア」と小声を響かせるにとどまった。
どんな声援にもシカトを決め込んでいる選手に対し指導陣は大人の余裕でさりげない愛想を見せる。。
まあ、選手もいい大人なのだがいつのまにやらほとんどの選手が年下となってしまった私にとっては今や指導陣になっている面々の方がG戦士としての印象が強いのだ。
特筆すべきは斎藤マッキー。
三人で「サイトーさーん」と叫ぶ私たちに、頬をカッとあげるあの笑顔で応えてくれた。
いったん遠ざかってまた戻ってきたときも、調子に乗って「サイトーさーん、サイトーさーん」といつまでも歌うように呼びかける私たちに対して終始笑顔であった。
苦笑とも言う。
そして空港での由伸は???
2階に上がってきたときからずっと、フリかホントか知らないが携帯でしゃべっていた。
あごで携帯を押さえるようにして、何が気に入らないのかイヤそうに話している顔は驚くほどバカっぽい表情である。
確実に幻滅。
そもそも私は由伸のことをそれほど買っていなかったのでダメージも少ないが、由伸を高く評価しているめぐは憎さ100倍だったようである。
その後、岡島のかわいらしさでやや癒され、G戦士が機内に乗り込むのを見届けたところで、私たちはようやく満足した。
ビキが宮崎キャンプのおみやげに桑田のクリアファイルをくれた。
2枚あったので「?」と思ったが、1枚はめぐ用であった。
おー、そうか。ありがとう。
その後空港の駐車場で3人でべらべらべらべらしゃべりながらG戦士を乗せた飛行機が空に消えて行くのを見届けた。
「ここまでやってこそ真のお見送りよね」と豪語しあうめぐとビキは、私抜きでも充分イケるほど話が弾んでいた。
ホントに初対面か?君ら。
私たちは一本入った裏道を。
交差点のたびにジャイアンツバスが見える。
並行して走っているのだ。
ビキにTELし「バス出たよ!今空港に行きよる。きゃー!バス―!空港、人多い?みんなどこで待ってる?ああっバスバスバス!」と臨場感以外何も得るところのないレポートをする。
空港に着くと久々に全力疾走した。
こんなに真剣に走ったのはチェッカーズの追っタク以来である。
めぐも珍しく走っている。
多分、これが尚之ならばめぐはここまで走っていないだろう。
トオルならば走る。
でも、めぐの一番好きな人は尚なのだ。
めぐの走る基準とはいったいなんなのだろう。
私はめぐが走る物件と走らない物件のグループ分けはかなりできると思うが、その基準は何かといわれたらよくわからない。
とにかく私たちは10年ぶりぐらいに真剣に走ったのである。
宇部空港にあるまじきロビーの混雑ぶりである。
ここにこんなに人がいるってことはまだバスは来てないね。
私は息を切らしながらもほくそ笑み、混雑したロビーを突っ切った。
もう走る必要はないのにエレベーターを駆け上がり、キョロっと見渡すとビキ発見。
めぐとビキは初対面だが、お互い写真で顔は知っているはずだ。
今は紹介しているヒマはない。
勝手に仲良くやってくれ。
2階にはそれほど人はいない。
絶好のポイントである手荷物検査場前にも誰もいないではないか。
どう考えてもここでしょ。
私はめぐとビキを促しベスト位置へ。
宇部空港には手荷物検査場はここしかないのだ。
確実にここは通るし、選手が一度にくれば検査場は混雑しここで足止めを食い、その間は見放題ではないか。
空港待ち一本に絞っている人も多いだろうから、今ごろ行ってもいい場所は取られているだろうと、半ばあきらめていた私にとって、宇部人の追っかけ慣れしていないサマは福音であった。
1階で歓声が上がる。
おいでなすったようね。
手荷物検査場の前には、ポールとテープでうねった道が作られている(よく銀行のキャッシュディスペンサーの前に一列並びを推奨するためにしてあるアレである)。
選手は私に近寄ってきて、いったん遠ざかり、そしてまた私の前に来てゲートをくぐるという位置関係である。
ち、近い。
ブラックボトムのファンで「メンバーと近すぎると恥ずかしいから最前列はイヤだ」という人の気持ちが初めてわかった。
ちょっと恥ずかしいや。
選手が次々私の前を通りすぎて行く。
手を伸ばせば届きそうどころか、自粛していてもつい当たってしまうぐらいの近さ。
私たちの横にいたババアが無遠慮に、来る人来る人触っている。
触るなー!!!!!!!
おそらく触られた本人よりも私のほうが怒っていただろう。
勝手に触るっていったいどういうこと!?
もし自分が空港で飛行機に乗ろうとしたときに知らん人から肩とか触られたらイヤだろう。
有名人だってイヤなのだ。
相手が有名人だからといって、特別へつらう必要はないが、対人間として普通に接してみてはどうか?
自分がされてイヤなことは人にもすべきではないよ。
時間があればそういって諭してやりたいところだが、なにせ私にとっても緊急事態なので「触んなババア」と小声を響かせるにとどまった。
どんな声援にもシカトを決め込んでいる選手に対し指導陣は大人の余裕でさりげない愛想を見せる。。
まあ、選手もいい大人なのだがいつのまにやらほとんどの選手が年下となってしまった私にとっては今や指導陣になっている面々の方がG戦士としての印象が強いのだ。
特筆すべきは斎藤マッキー。
三人で「サイトーさーん」と叫ぶ私たちに、頬をカッとあげるあの笑顔で応えてくれた。
いったん遠ざかってまた戻ってきたときも、調子に乗って「サイトーさーん、サイトーさーん」といつまでも歌うように呼びかける私たちに対して終始笑顔であった。
苦笑とも言う。
そして空港での由伸は???
2階に上がってきたときからずっと、フリかホントか知らないが携帯でしゃべっていた。
あごで携帯を押さえるようにして、何が気に入らないのかイヤそうに話している顔は驚くほどバカっぽい表情である。
確実に幻滅。
そもそも私は由伸のことをそれほど買っていなかったのでダメージも少ないが、由伸を高く評価しているめぐは憎さ100倍だったようである。
その後、岡島のかわいらしさでやや癒され、G戦士が機内に乗り込むのを見届けたところで、私たちはようやく満足した。
ビキが宮崎キャンプのおみやげに桑田のクリアファイルをくれた。
2枚あったので「?」と思ったが、1枚はめぐ用であった。
おー、そうか。ありがとう。
その後空港の駐車場で3人でべらべらべらべらしゃべりながらG戦士を乗せた飛行機が空に消えて行くのを見届けた。
「ここまでやってこそ真のお見送りよね」と豪語しあうめぐとビキは、私抜きでも充分イケるほど話が弾んでいた。
ホントに初対面か?君ら。
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